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エレガントで鮮やかなファッション史をイヴ・サンローラン展で体験しよう!!

昨日から一般公開されているイヴ・サンローラン展に行ってきた。
<サンローランの格言>
🔸ファッションは色褪せるけど、スタイルは永遠
🔸心の優雅さがなければエレガンスは存在しない
🔸ファッションは女性をより美しくするだけでなく、安心と自信を与えるものだと常に信じてきた。

サンローランは女性の代弁者であると言われていた。
サンローランの世界観。
存命中、世の中に起こった様々な事象と人々の心の機微を
ファッションという媒体を通じて時代に足跡を残したデザイナーである。

シャネルより後のデザイナーではあるが、本質的なところは似通っている。
シャネルは女性をコルセットから解放し自由にした。は有名だが、
シャネルの思想がファッションに反映されているからこそ、シャネルのフィロフィとブランドは時代を超えて残っている。
サンローランも然り。

1920−1990年の70年間で大きく時代は変わった。
その混沌としながらも急成長を遂げ発展していく。70年余り。

この時代にライジングしてきた歴史に残る数々デザイナーの共通点は
多くの格言やメッセージを作品とともに残していることだ。
その強烈で確信をついたメッセージに、その時代、時代の女性たちは
奮起し、解放され、勇気を持って前に進むことができたのだと憶測できる。

そんな視点で鑑賞していると、案外自分の内面と向き合う時間になって面白かった。自分はこの時代に生きていたらどう感じていたのだろか?
この洋服を着たらどんな気持ちになるんだろうか?
今の時代との過去への想像のクロスオーバー
全部IFの話なのだが、本質をついているメッセージなだけに
現在の自分の心の内とも向き合えたりする。

サンローランというとどんな色を想起しますか?
私はヴィヴィットなピンク色。
1990年代半ば当時学生だった私は化粧をはじめた頃です。
サンローランの強烈濃厚な口紅の香りと鮮やかなヴィヴィットピンク色が
記憶に残っているせいかもしれない。
サンローランがメイクアップラインを立ち上げたのは1978年。
翌年ルージュピュールNo19が大ヒットし、歴史的ベストセラーになった。
まさにその色が青みがかったピンク。
私がサンローランを想起するカラーなのだ。


ファッションでもサンローランの美しいピンクと
鮮やかなオレンジの組み合わせのドレスを
美術館でも見ることができるが、
まさにあの鮮やかなエレガンスな色がサンローランを想起させる色。

最近では黒一色みたいなイメージだが、元々サンローランの作品は
とても鮮やかなカラフルな世界。
そんなサンローランのカラーエレガンスが一同に鑑賞できる。

唯一写真を撮って良い展示会場にて

鮮やかな色はともすればTOO MUCHになってしまい下品にもなりかねないが、サンローランのドレスはとてもエレガンスに昇華されていることがやはりラグジュアリーで巨匠と言われる所以なのかもしれない。

世の中に迎合することなく、自分のメッセージを、自分の感度をファッションに落とし込んでいるわけだから、時代毎に展示されているサンローランの作品を鑑賞しながらその時代を垣間見れるような気持ちになった。

2019 パリのイヴ・サンローランミュージアムにて


そんなサンローランのラグジュアリーな世界観とは裏腹に

1990年代、流行ったサンローランの口紅は
ヴィヴィットなピンクでシンボリックなサンローランの香料がする
とてもアイコニックな逸品だった。
<現在はリニューアルチェンジされています>

日本がバブルが弾ける直前と直後、それは狂想曲のような
イメージの中の強烈なカラーとして私には残っている。



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