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小学生の不登校の対応

更新情報

2024.02.04 第5章「Q5.小学校5年と3年の不登校兄弟です。平日の日中の過ごし方で悩んでいます」追加



*こちらの資料は、相談者さんのために作成したものです。外部やSNS等に公開することを固く禁止致します。有料相談中の方は無料でお渡ししている資料ですので購入しないでください。

まえがき 小学生の不登校とは

支援者によっては、小学生の不登校は難しいと言われます。その理由は第一に本人が苦しさを言語化できないことが挙げられます。本人にとっての困りごとがわからないので、どんな支援をすればいいのか全くわからない。
だから、とりあえず登校させるというような暴挙が、担任主導、スクールカウンセラー主導で行われます。

私はその「とりあえず登校させる」の効果を確認するため、このようなポストをX(旧Twitter)に投稿してみました。

X上には、「いつ終わるのかわからない給食登校や校門タッチを繰り返すことが苦しいよ!だけど我が子のためだからがんばるよ」という親御さんからの悲しい叫びのような投稿があふれ、それに同調し励ますコメントが日常的にありますから、きっと私の給食登校を揶揄するような投稿は読者の反感を買い、誹謗中傷の的になるのではないかと危惧しましたが、蓋を開けてみれば同調するようなリプライしかつかず、肩透かしをくらったように思いました。

つまり、不登校の正しい対応を知っている親御さんはそれなりに存在するものの、給食登校を頑張っている親子を見かけても、本音をぐっと抑えて皆さんスルーされているのだろうなと想像しました。
また、上記の投稿は2万回ほど人様の目に触れたアクセス履歴が残っていましたが、誰一人からも「私の子供は校門タッチをきっかけに登校できるようになりました」というコメントはつきませんでした。実はそういうコメントがついたら面白いなという意図もあって、あえて挑発的に書いたのですが、実際には2万人の目に触れたとしてもそれを名乗り出る方はいなかったということです。


では、給食登校や校門タッチなどの、とにかく学校と関わらせることで登校を促す手法が全く意味のない迷信じみた愚行だとすれば、一体どんな関わり方が、小学生に関しては正しいのでしょうか?

これを説明するにはまず、不登校の段階と、不登校の種類というものを親御さんには理解していただかなくてはなりません。

世間一般的にみれば、学校に行かない=不登校として、全部一緒にまとめられがちですが、不登校に何百例と寄り添ってきた私からすると、不登校の種類は千差万別、そして同じようなPTSDからの不登校であっても、時期によっては全く関わり方が変わってくることを学んでいきましょう。

それではまず小学生によくある不登校の種類を紹介します。

第1章 小学生によくある不登校の種類

簡単にそれぞれの特徴を挙げさせていただきます

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