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不登校の一般的な経過と家族の対応

これは資料は、私自身の不登校・ひきこもりの経過と、過去から現在までの相談者さんたちの傾向、そしてそれらを裏付ける参考文献(お医者さんやカウンセラーが書かれた本)で確認しながら私なりの解釈でまとめたものです。

不登校のパターンはある一定の法則はあるものの回復の過程は多種多様です。そのいくつかのパターンを学年、性別、持っている身体症状ごとにまとめてみました。全てのケースに当てはめることは難しいものの、今後を予想する指針にはなると思います。

こちらの資料は、相談者さんのために作成したものです。外部やSNS等に公開することを固く禁止致します。


更新情報

2024.03.24  ②混乱期 ☆苦しい時のルール 生活の乱れと希死念慮 ☆医療機関を受診すべきか否か加筆修正
2024.03.24 ㊟全期間を通して注意すること☆勉強はできない修正
2024.02.10 ④回復期『登校する・登校しないを決められない』『傾聴なのか共依存なのか』『子どもの悩みは解決はできない、しない』追加
2024.02.01 ③安定期『将来のことをちゃんと考えるという呪い』追加
2024.01.31  ③安定期『幼児退行・愛称呼びと赤ちゃん扱い』女子のケース追加
2024.01.27  ①登校しぶり期☆成績が下がる、欠席が増える〜追加
2024.01.27  ㊟全期間を通して注意すること☆母への挑戦状追加



ご挨拶

お子さんが不登校かもしれない?!と気がついてまず始めに何をされましたか?
お子さんに事情を聞いて、担任に相談に行き、その後は?
きっと、ネットで検索したという方が大半なのではないでしょうか?と、するとこんな文章を見かけたことと思います。
「子供を100%受け入れる」
「学校へ行ってほしい気持ちを手放す。親が学校に行ってほしいと思っている限り、子どもは学校に行かない」
「親がモヤモヤしない、親の心配が子供の心の回復を邪魔する」
これらのキャッチフレーズは正しいようで正しくありません。どんな親だって、我が子が落ち込んだ姿を見れば心配します。不安になります。目の前の我が子がどんどん荒れていく姿を見て正気でいられるはずはありません。そして一番の不安は
「これからどうなってしまうのだろう?」
でしょうか?先が見えない不安。わからないから不安。
そこで私が不登校児のその先を親御さんたちにお見せしたいと思っています。その時、子どもたちは何を考え、親はどんな感情を持ち、どんな行動をするのが正解なのか?実は不登校は文科省やお医者さんたちから研究され尽くした分野で対応法はほぼほぼ完成されています。それを行える医師や教師が少ないので悪徳業者に入り込むスキを与え、ここまで根拠のないデマが蔓延しています。
悪徳支援者が正しい支援や正しい情報を伝えることができないから、「子供を100%受け入れる」だとか「学校へ行ってほしい気持ちを手放す」とか無理難題の精神論に逃げて無駄に母親を苦しめています。私はそこを正したいと考えています。
不登校は親も子もめちゃくちゃつらいです。悩んで当たり前です。私が親の会を立ち上げたのも悩んで当たり前の気持ちを受け止める場所、さらには今、悩んでいる親御さんたちが、不登校児のその後の様子を知ることで悩みが軽くなる効果が見込まれたこと、もちろん、私が不登校児たちを長期追跡したかったのもあるのですが(笑)
当たり前のことですが、不登校の子が不登校でなくなる瞬間までたくさんの親御さんたちに伴走しましたが、最後までどの親御さんたちも悩みながらの対応でした。「ぶらりさん、これでいいんですよね?」
そして我が子が不登校から回復した後も「ぶらりさん、私が〇〇だったらもっと早くウチの子は回復しましたか?」何度も何度も聞かれた質問です。
子育てとは悩むものです。悩み心配し、失望し、それでも夢を持ち、希望を持ち、今できることを実行し、小さなことに喜びながら前進する。その繰り返し、無限ループ。それが子育てであり不登校対応だと思っています。
ですので、ぜひ親御さんたちは正しい知識を持って不安に立ち向かい、心を強くもって不登校児に優しく接してあげてください。

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