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 列車のすれすれにまで商品を並べることで有名な「メークロン市場」の近くに塩田が広がっている。ここでは塩田農家から直接塩を購入することができる。それもかなり安価であり、かつ酒のつまみにそのままできるほど味わいがある。そんな塩を買いに行った。

※現在はこんな状況のため、買いに行ったのは結構前の話です

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 塩田が広がるサムットソンクラーム県はバンコクからホアヒンやプーケットに向かうラマ2世通りを約70キロほど進んで辺りにある。近くにはメークロン市場、ほかにはホタルが見られる時期もある「アムパワ水上市場」、観光客に有名な水上市場である「ダムヌンサドゥアク水上市場」など見どころが多いエリアにある。塩田はこのあたりの県に跨がってあるようだが、今回紹介するところが観光スポットに近く、車も停めやすい。

 すでに下記でも紹介したが、そこに塩田脇にある直売所で安く塩を買うことができる。

 マップではだいたいこの辺りになる。もし自分で運転する場合はスピードに注意だ。この辺りは無人カメラが設置されていて、スピード違反取り締まりの請求があとから来る。観光客がレンタカーで運転する場合は請求がどうなるのかはわからないが。

 この黄色い幹線道路の両サイドに塩田が広がる。季節以外はどうも塩は盛っていないようだが、盛っていればだいたいこんな山がたくさん見られる。

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 この画像を撮ったときは時期外れだったのか、塩の山が少なく遠くに塩の山がある程度だった。塩田は近くがタイ湾なので、そこから海水を引いているのだと思う。

 塩田農家の直売所はどちらかというと、マップの北側に多い。掘っ立て小屋が並んでいるので、適当に停まって、買って帰る。ボクは行きつけがあるわけではないが、毎回停まるとなぜか同じ店の前になる。

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 ここで塩はキロ単位で量り売りをしている。ちょうどいいのは120グラムごとにパッキングされたタイプだ。これが6キロ分、つまり50袋でたった45バーツ(取材時の価格)である。下記画像では棚の下にある赤い袋がそれに当たる。

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 また、売っているのは塩だけではない。干物とかもあるので、そういったものと一緒に買って帰り、土産にしたり、家で調理する人も多い。

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 難点がひとつあって、塩田が国道脇にあることだ。タイ湾から海水を引き込み、天日で蒸発させることを繰り返し、溜まった塩をクワでかき集める。製造方法は昔ながらなのだが、国道脇にあることで排気ガスなどの影響が懸念される。その辺りが明確ではないのだが、ただ現実的に、この塩は天然の塩であり、旨味があっておいしい。前述しているが、酒の肴にそのままできるほどおいしい。

 この塩はバンコクのスーパーなどでもたまに売っている。しかし、20年近く暮らしていて見かけたのはほんの数回程度だ。基本的にはここに行かないと買えない塩だと思うべき。先のように懸念材料はあるけれども、土産としても自炊にでも使えるのでおすすめである。

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