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【タイ飯】バンコクおすすめカルパッチョ【生肉料理6】

 日本国内ではなかなか食べられない「生肉料理」がバンコクなら自己責任で食べることができる。屋台から高級レストランまで、あらゆる飲食店で生肉を目にする。そんな、バンコクで食べられる生肉料理を複数回に渡って紹介していきたい。今回は日本人に人気の、バンコクで最も古いと言われるイタリアン「L’OPERA(オペラ)」に行ってみた。

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 日本人にとってヨーロッパの料理と言えばイタリアンでしょう。フレンチはちょっと高級感があって入りづらさがあるが、イタリア料理なら気軽に入れる印象がある。

 そんなイタリアンにも生肉料理がある。有名なところで言えば「カルパッチョ」だ。

 L’OPERAのカルパッチョは鮮度と安全性を求め、3日ごとにオーストラリアから輸入されたテンダーロインを使っている。テンダーロインとはフィレのことだ。きめ細やかな肉質を持つフィレ肉を薄く切り、オリーブオイルやバルサミコ酢、パルメザンチーズ、塩コショウを絡め、ロケットと共に食べる。薄切りの肉はとにかくやわらかく、脂も少ないのでヘルシーな逸品である。

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 カルパッチョはどのようにして生まれたのか、その発祥には諸説ある。ただ、どの説にも共通している点は画家ヴィットーレ・カルパッチョ(1465~1520年)の名前が冠されたということだ。

 主要な説はふたつある。まず、ヴィットーレが好んだ肉の薄切り料理がカルパッチョと名づけられた説だ。それから、ヴィットーレの生誕を祝うイベントで「ハリーズ」というイタリアのレストランが1950年(1963年説もある)に創作した料理だという説がある。このふたつの説が有力だ。

 カルパッチョの発祥についてL’OPERAのハンサムなイタリア人マネージャーに訊いてみる。

「ヴィットーレ・カルパッチョの特徴である赤と白の色彩をモチーフに1950年にハリーズで始まったのが最初です。ただ、今では薄切りの生ものであればすべて「カルパッチョ」と呼ばれるので、魚料理にも見られるようになってきています」

 ということは、前述の説の後者が正解なのかもしれない。もしこの説が本当なら、カルパッチョは伝統的なイタリアンというよりは案外新しい料理なのである。

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 日本人在住者が多く暮らすスクムビット通りのソイ39にこのL’OPERAがある。ソイ39から各方面に抜ける交差点の角とわかりやすい一方、渋滞必至の場所にあるので、立地がいいのか悪いのかわからない。

 L’OPERAは1983年に開業している。先のマネージャーによれば「バンコクで初めてのイタリアンレストラン」だという。すでに在住日本人には有名で、メニューを見ると思った以上に安い料金設定に驚くことだろう。ランチはブッフェもあり、安くおいしいイタリアンも楽しめるのでおすすめだ。

・DATA
店名:L’OPERA ITALIAN RESTAURANT(オペラ)
住所:53 Soi39 Sukhumvit Rd. Wattana Bangkok
電話:02-258-5606
時間:ランチ11:30~14:00、ディナー18:00~23:00
web:http://lopera-bangkok.com/
値段:
Carpaccio Di Manzo:390B
※この情報は取材時のものです。
※生肉食は100%安全ではありません。当記事はおすすめの生肉料理店を紹介するものであり、安全性を保証するものではありません。タイでの生肉食は自己責任において自己判断で食べるようにしてください。注意点などは下記にまとめています。
※当記事はバンコクで発行される無料誌「DACO」の492号(2018年11月5日発行号)に掲載された記事を加筆修正しています。

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