【タイ】両替は地下が少しだけいい【スワナプーム国際空港】
東南アジアは一部を除いて、両替は空港よりも市街地の方がいい。タイもそうで、スワナプーム国際空港やドンムアン国際空港で両替をするならバンコクでした方がレートがいい。
とはいえ、初めてタイに来る場合にタイ・バーツが手元になければ空港で多少両替をした方がいい。ベトナムやラオスと違ってタイでは自国通貨しか使えないし、深夜だと市街地の両替所が閉まっている可能性もある。ホテルなら時間に関係なく両替はできるはずだが、空港よりレートが悪いので、その夜使う分くらいは空港で両替した方がまだいいのだ。
そのときにおすすめなのが、空港地下の両替所だ。
スワナプームの地下と言えばエアポートリンクの駅改札に当たる。この改札の近辺にはタイの銀行の両替所もあるし、市街地の公認両替所(銀行ではない私営の両替所)も何軒か並んでいる。日本人に知られるのは「スーパーリッチ」だ。スーパーリッチは似た名前のところが数社あるが、オレンジ色か緑色なら問題ない。
これらはどこも店頭にレートを表示しているので、比較すればいいだろう。日本円を表す「JPY」の横に0.2855などと数字が並んでいる。単純に両替したい金額をかければいいだけなので、この数字が大きいほど我々にとって有利になる。ちなみに上記の数字なら、1万円で2855バーツになるという見方だ。
この地下の両替所はなぜか上の階にある銀行の両替所より若干レートがよくなっている。ある日の日本円のレートは下記のようなものだった。
上の階:0.2653
地下の:0.2658
1万円で5バーツの違いがあった。大した額ではないので、わざわざ地下に行く労力を考えたら得かどうか。エアポートリンクを利用するなら間違いなく地下がいい。10万円替えれば50バーツの違いなので、缶ビール1本とつまみひとつ買える差になる。これを得と思うならば地下の方がいいだろう。また、このレート差は日々変動するレートによっても変わると思うので、あくまでも参考で。
いずれにしても、私営の両替所は銀行のものよりもいいことが多いので、近くに行くなら数軒、見て回った方がいいかもしれない。改札周辺に集まっているので、全部見るのに5分もかからない。
ちなみに、スーパーリッチはバンコク内にも多数あり、どうも伊勢丹の向かいにある本店が高レート(ホームページ通りのレート)で、ほかは若干下がる。本店とバンコク郊外のデパートの支店のある日の日本円のレート差は下記のようなものだった。
本店:0.2760
郊外:0.2745
参考に一般的な銀行のレートも紹介する。上記と同じ日に確認したものだ。
バンコク銀行(HP上):0.2707
グルンタイ銀行(店頭):0.2710
スーパーリッチの本店・支店でも1万円で15バーツの差がある。とはいえ、この値差は移動費用も検討したのちに善し悪しを判断したいところだ。たとえばボクの自宅からだと本店までタクシーで150バーツくらいかかる。ということは、往復300バーツと考えれば20万円以上両替しないと意味がない。近くにいる、あるいは近辺に行く用事があるなら別だが。
支店は損な印象があるが、上記のように交通費を考えた場合もそうだし、一般銀行で替えるよりはずっといい。バンコク銀行なら1万円で2707バーツになるので、支店で両替しても1万円あたり38バーツの差だから、10万円も替えれば380バーツ、そこそこのランチが楽しめる金額になる。これは大きい。
逆にバーツから円に両替する場合は結局のところ空港が無難だ。レートは悪いのだが、市街地の銀行だと両替窓口では替えられないことがあったり、銀行店内の窓口は時間がかかるし、場合によっては小さい額の紙幣がないということがある。米ドルだと100ドル単位のパッケージしかなかったり。そうなると、自由に金額を決められる空港の両替所の方が替えやすい。
私営の両替所と銀行のレート差はどうだろうか。スーパーリッチと一般銀行で比較してみた。
スーパーリッチ:0.2770
バンコク銀行(HP上):0.2805
グルンタイ銀行(店頭):0.2820
つまり、1000バーツ札を替えると、スーパーリッチは約3610円、バンコク銀行は約3565円、グルンタイ銀行では約3546円となる。結局のところ、再両替は公認両替所でもあまり差はない。近くにいるなら公認両替所でもいいのだが。
ただ、タイ国内の銀行では日本の硬貨の取り扱いはないので、端数を合わせないといけない。バーツの小銭など細かい額を用意するか、日本円の1000円未満は両替不可でバーツが小銭で返ってくる。
要するに、再びタイに来ることがないならタイ・バーツは使い切ってしまった方が得だ。またタイに来るなら両替せずにとっておくことをおすすめしたい。
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