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あきらめない心が大切? 昨日のオートレースで森且行選手が優勝した

 もう若い人は知らないって人もいるかもしれないが、元SMAPメンバーだった森且行選手が昨日、埼玉県川口市にある川口オートレース場で開催されていたSG日本選手権の最終日、決勝において優勝した。自身初のSG制覇で、ちょっと感動的なシーンでもあった。

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 森選手は25期の登録選手だ。ボクも同じ期の試験を受けていて、この期には思い入れがある。だからずっと注目していたが、小さな優勝があるものの、最も賞金が高額になるSGグレードで勝つことがなかった。もう40歳を超えているので、なかなか勝つチャンスもないのだろうなと思っていたら、昨日優勝したのだ。まあ、昨日と言っても執筆時では数時間前なんだが。

 下記がオートレースの公式サイトに掲載された速報内の森選手のコメントだ。

(前略)ホントに20数年間頑張ってきて全然SGの優勝に届かなかったので、一番獲りたい日本選手権のタイトルを獲れてホントにうれしいです。実感はないです。事故レースというのもありますし。(中略)実際、40歳を超えたあたりからは(SG優勝は)絶対ムリと思っていました。でも、新人より練習に行きました。神様はいますね。(後略)
引用:https://autorace.jp/news/2020/11/03/008703/

 本人ももう勝てないと思っていたようだ。それでもあきらめずにがんばった結果である。

 厳しく言えばパーフェクトな優勝だったわけではない。本人も「神様はいる」と言っているが、実際、周回の途中でオッズ人気選手が2台先行してしまった。ところが、その先頭2台が滑って落車という劇的なシーンが。労せずしてトップに立ったというのはある。だから、車券も219番人気で、最終的は払戻金は578,880円 となかなかの高額になった。

 でも、レースは結果だ。運も味方したが、森選手のスタートはリプレイ配信を見ているとかなり速かった印象だ。途中で荒尾選手に抜かれるまでは2位をキープしていたし、結果的に先頭に立ったのちもほかの選手を前に行かせなかった。神様もいたかもしれないが、森選手の技術もあったのは間違いない。

 ボクはオートレースをモータースポーツとして見ているし、タイにいるからなかなか生で観る機会はないので、試走タイムだとかスタート、出走表の記載内容とか、まったく見方がわからない。だからこそ、こういうドラマに注目してしまうし、今回のレースは特によかったと思う。

 去年か一昨年の年末に開催されたSGで、今回転倒した荒尾選手が久しぶりに優勝したレースがある。あれも先行選手が転倒したってのもあったような。でも、SGレースの優勝から遠ざかっていた荒尾選手が勝ったのには感動した。今回もそれくらいの感動があった。歳をとってもあきらめない。これが大切なんだな。

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