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【タイ飯】バンコクおすすめ本場熊本産の馬刺し【生肉料理4】

 日本国内ではなかなか食べられない「生肉料理」がバンコクなら自己責任で食べることができる。屋台から高級レストランまで、あらゆる飲食店で生肉を目にする。そんな、バンコクで食べられる生肉料理を複数回に渡って紹介していきたい。今回は日本でも本場のひとつとして知られる熊本から輸入した馬刺しが食べられる「九州酒場 勝」だ。

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 生肉料理で厳しくなった日本国内で法的に問題なく食べられる生肉は今や「馬刺し」くらいでしょう。一方、馬を食べる国は少ないのか、生肉が比較的自由に食べられるバンコクは逆に馬肉が少ない。あっても冷凍されていて、あまり食感がよくないことも多い。

 そんな中、ここ「九州酒場 勝(かつ)」は鮮度のいい馬肉があり、日本で食べるような食感と味わいでおいしくいただける。

 というのも、勝では熊本にある販売所から直接馬肉を購入し、タイに輸入している。ボク自身は熊本に行ったことがないので聞いた話だが、熊本では日常的に馬肉が食べられ、街中の精肉店では刺身用の馬肉が普通に並んでいるのだとか。日本の法令に則って管理・製造された馬刺し用の肉なので、安心であり、そんな馬肉が勝でも食べることができる。

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 とはいえ、いくらいい肉も扱いを間違えれば台なしだ。その点も勝は安心できる。管理は日本人が行っており、しっかりと冷凍保存し、注文が入ってから丁寧に解凍している。客前に供されるそのとき、美しい桜肉となる状態を計算している。

 下手な解凍はときに食感も悪くさせる。これも勝の馬肉の扱いは完璧なので、心配は要らない。日本でもこんなにおいしく食べられる馬刺しは珍しいのではないだろうか。

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 勝の馬刺しをおすすめしたい理由は値段にもある。「特上馬刺し」こそ700バーツと高額ではあるものの、「馬刺し赤身」は350バーツという設定なので、バンコクで最も手軽に馬肉を楽しむことができる店である。特上の700バーツも飲食店の1品の相場的には高いというだけで、輸入物で管理がしっかりしている馬刺しがこの値段はコストパフォーマンスに優れている。

 ちなみに特上と赤身の違いは部位の違いのほか、サシ(網目状に入った脂肪)の入り方が違うのだとか。

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 馬刺しを食べるときは真っ白い「たてがみ」も忘れないでほしい。そして、この勝にもちゃんとたてがみはラインナップされている。

 ご存じのようにたてがみは完全に脂肪分だが、馬の脂肪というのは低カロリーだそうで、むしろ身体にいいのだとか。本場と同じように焼酎と一緒に食べたいところだ。たてがみの脂を焼酎で洗いながら楽しみたい。

 また、たてがみは赤身の刺身と重ねて同時に食べれば特上馬刺しのような味わいになる。

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 さらにここには「馬レバー刺し」と「馬ハツ刺し」もある。これらはバンコクの和風居酒屋では見かけない逸品で、店主曰く「体中に元気がみなぎる」という料理でおすすめだ。

・DATA
店名:九州酒場 勝
住所:43/3 Sukhumvit53 Klongton-Nua Wattana Bangkok
電話:02-662-5618
時間:17:30~23:00(L.O.)(休:日曜日)
値段:
特上馬刺し:700B
馬刺し赤身:350B
たてがみ:330B
馬レバー刺し:350B
馬ハツ刺し:350B
※この情報は取材時のものです。
※生肉食は100%安全ではありません。当記事はおすすめの生肉料理店を紹介するものであり、安全性を保証するものではありません。タイでの生肉食は自己責任において自己判断で食べるようにしてください。注意点などは下記にまとめています。
※当記事はバンコクで発行される無料誌「DACO」の492号(2018年11月5日発行号)に掲載された記事を加筆修正しています。

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