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書籍紹介1「バンコク 裏の歩き方」

 自分のことを語るシリーズついでに、現状出版している書籍の紹介もしておきたい。2020年1月時点で共著を含めて8冊の書籍を出版させてもらっている。

 日本の出版社を通して本を初めて出せたのは2011年2月、「彩図社」からだった。皿井タレーさんとの共著で出した本「バンコク 裏の歩き方」だ。

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[内容]
世界中から多くの観光客が訪れる、アジア随一の歓楽街、タイ・バンコク。その目的は様々だが、なかでも多いのが、タイ特有の振り切れた特異な雰囲気を味わうため、という理由が多いのではないだろうか。
 タイ嬢が妖艶に微笑む夜の繁華街、思わず息を飲む狂気のB級観光スポット、いまだに裏で取引されている非合法ドラッグ、街の片隅に軒を連ねる危険な「スポーツショップ」などなど、日本では決して体験できないアトラクションの数々が待ち受けているからだ。
 本書はバンコクの通による裏のガイドブックである。市販のガイドブックには決っして載ることのない衝撃の「裏事情」を、濃すぎる視点で紹介。
 本書を片手に夜のバンコクにどっぷり浸るも良し、マニアも仰天する脱力B級スポットを巡るも良し、デンジャラスなバンコクのアングラ地帯に潜入するも良し……本書を読めばさらなるタイの魅力を発見できるはずだ。

 初めての本であり、皿井さんに誘っていてライターになることができた思い出の1冊だ。ただ、最初の本ということで皿井さんが取りまとめ、出版社に送っているので、この本が出るまでは担当編集者とは一切連絡を取っていない。

 もともとこの本はボク自身が参加している華僑報徳善堂の活動内容のうち、特にえぐいものをということで企画がスタートしていた。ところが、途中で営業サイドからさすがに死体の写真ばかり載っている本は厳しいという指摘が入り、夜遊びやドラッグなどアングラネタを織り交ぜていこうと趣旨が変わった。

レスキュー 現場2

 この本が出たときは電子部材の専門商社で営業職として働いていた。こう見えてもちゃんと会社員をしていたのだ。現地採用で6、7年くらい勤めていたが、いろいろあって辞めるきっかけを探していた。そんな中、会社員と報徳堂と取材・執筆を進めていた。

 どうにか辞めたかった中、2010年12月にふたりめの子の妊娠がわかり、辞めるに辞められなくなってしまう。しかし、気力も限界になっていたとき、会社でボクの関係ないところで問題が発生して、その尻ぬぐいをしていて燃え尽きた。ちょうどそんなときに、この本の著者見本が手元に届いた。

 ボクは早速妻に「この本さえあれば、明日からバンバン仕事が入ってくる」と大嘘を吐いて辞表を出すことの許可を得る。そして、2018年2月に辞表提出し、3月いっぱいまでと決まった途端、日本の地震で、出版社への営業活動がままならなくなり、その年は10月くらいまで無職になった。その間に息子も生まれてしまい、どうなっちゃうんだろう、なんて不安になったものだ。まあ、このあたりのエピソードは追々。

 とにかく、いろいろな意味でボクにとって思い出深い本がこの「バンコク 裏の歩き方」なのである。

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