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【タイ観光】ワット・パクナム・パーシジャルン

 インスタ映えするということで、日本人だけがたくさん訪れる寺院「ワット・パクナム・パーシージャルン」に行ってきた。

 最近は日本人が多すぎることもあり、日本人の悪い噂が絶えない。タイにおける仏教と、日本のそれはまったく違うもので、ここは観光スポットのひとつと言ってもいいかもしれないが、タイ人にとっては大切な宗教施設だ。そのあたりを知らないのか、あるいは失念してしまったのか、タイ人の反感を買うような行動を取る日本人がいるようだ。

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 ワット・パクナムはバンコクの中心から見るとチャオプラヤ河を渡った対岸にある。スカイトレインでも行ける距離で、最寄りのBTSタラートプルー駅からバイクタクシーやソンテウ(乗り合いのピックアップトラック)で行ける。

 今だとMRT駅からも行ける。MRTバーンパイ駅が最寄りだ。その近辺からバイクタクシーなどで行けば10分かからないくらいだろう。

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 やや距離はあるが、徒歩は下町散策を楽しめる。MRTの駅があるペッガセーム通りからソイ23に入り、まっすぐに、交差点はすべて左に、と憶えておけば、30分もかからないくらいでワット・パクナムに到着する。

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 この寺院が人気になったのは、仏塔の天井画が美しいからだ。実際に行ってみると、確かにきれいだ。

 では、なにがタイ人を怒らせることになっているのか。

 タイは国民のおよそ94%が仏教徒だそうだ。しかも、敬虔な信者がほとんどで、タイの文化に深く根ざしている。タイでは小学校から仏教神話に関係した授業があるくらいだ。そのため、彼らにとってはここは観光スポットではなく、大切な心のよりどころだ。失礼があってはならず、静かに、心を落ち着かせる場なのに、日本人は大声で話し笑い合う。中にはヨガのポーズを取る者もいて、足を高く上げて写真を撮ったりする。タイでは足の裏は不浄だ。別の場所ならまだ許容されるが、むしろ寺院でそんなことは許されることではない。

 そんな話を聞いていたので本当かどうかを確かめに行ったら、2階(入り口が2階だったはず)に入った時点で上の階から大きな日本語が聞こえてきた(天井画は4階か5階だったかな)。ほかの人が行ったときも同じような感じだったらしい。

 不評が事実かを近隣のタイ人に聞いたら、日本人が騒々しいのは事実だと怒っていた。それを記事にしたのだが、結構批判されてしまった。事実を書いたのに。日本人がタイで嫌われるわけがないと思っている日本人が案外に多い。タイは親日国とは言われるが、大好きというわけではなく、ほとんどのタイ人にとって日本人はアウトオブ眼中的なところが現実である。

 不評はともかくとして、実際に足を運んでみれば、誰がここを最初に紹介したのかはわからないが、ほかの寺院ではあまり見ることのない美しさであることは事実だ。また、この仏塔には仏教美術の展示品がたくさん飾ってある。ちょっとした観光には最適であることは間違いない。

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 また本堂に当たる寺院の方もまた厳かな雰囲気があり、有名で大きな寺院であることを感じ取ることができる。ここまで来て、実際にタイ人の信仰を目の当たりにすれば天井画のフロアで変な行動を取ることはできない。大半の日本人が天井画に先に行き、そしてそのまま帰ってしまう。

 ワット・パクナムを訪れる際は最初に本堂にお参りして、そして天井画を見に行くようにするべきと言っておきたい。

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