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レトロな店内・お洒落なタイ料理「パテ」

 バンコクでいいタイ料理店に行こうと思うと、チョイスできるのはだいたい高級店ばかりになってしまう。タイの高級店は本当に高いケースが多いので、リーズナブルに、かつお洒落でおいしい店が知りたいところだ。そこでボクがイチオシしたのは戦勝記念塔から徒歩5分の場所にある「パテ」だ。

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 パテはオールディーズを意識している店で、内装もレトロ調の雰囲気になっている。かかっている曲もわざわざレコードで60年代70年代を選んでいる。ボクが好きなのは戦勝記念塔近くの店だ。以前近くに住んでいて、よく家族、友人と飲みに来たものだ。ほかにはラートプラオ通りにもある。チャトチャック・ウィークエンドマーケットの近くだ。

 ここは雰囲気がいいし、なにより、ビールが素晴らしい。凍ったグラスにキンキンに冷えたビールを注いでくれる。このキンキン具合は今のタイでもなかなか出会えない。

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 こういったアイスボックというほど考えられているわけではなく、単に凍る直前まで冷やしたビールをタイ語ではビア・ウンという。ウンはシャーベットとかそんな意味合いだったかな。この店の場合はビア・ウンという売り方はしてなかったと思うが、とにかく冷たくて、最初の1杯はいつも一気に飲み干してしまう。

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 ビールのつまみに出てくるのがこれだ。シンプルにピーナッツ、塩、アサツキ、トウガラシで、食べる前にしっかりと混ぜれば、タイ風だけどお洒落なつまみになる。

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 タイ料理もおいしい。タイ人の若い人向けの店なので価格も高くないし、料理のレベルも高い。辛い料理はかなり辛いので、苦手な人は注文時に言っておかないとならない。イサーン料理風はちゃんとイサーン料理の味になっているし、とにかくどれもおいしい。

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 タイ料理も基本的にはベーシックなものは全部揃っている。麺類もあるし、スープもあるし。

 ちなみにだけれども、こういうスープの鍋はボクは嫌いだ。ドーナツ型になっている意味がわからない。中に炭や固形燃料を入れて温め続けることができるのはわかるが、スープを小鉢に入れる際に小さなお玉でも入れにくいから嫌だ。

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 パテがいいのは創作系のタイ料理も豊富なことだ。鶏の唐揚げも上の画像のように、レモン風のソース、カラリと揚げた千切りの香草に載ってくる。これが絶妙で、タイ式鶏南蛮みたいな。

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 和食とのフュージョン料理もある。この牛肉のたたきと醤油ベースのタレを使ったヤムだ。ヤムとは和え物とかタイ式サラダを意味する。やや甘めだが、和風テイストが強く残っているので、驚く逸品だと思う。

 戦勝記念塔近くの店は上記マップに。タイの大規模な反政府集会などではこの辺りはいつも戦場になってきた。その後も一応営業しているようなので、ぜひ一度は行ってみてほしい店だ。

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