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【タイ生活】日タイ二重国籍のパスポートの使い方

 画像をここ数日使い回しているが、画がほかにないので仕方ない・・・・・・。前回パスポートに関係して名前のことを紹介したが、よく二重国籍の場合のパスポートの使い方を訊かれるので、簡単に紹介しておきたい。日タイの二重国籍者の2冊のパスポートを使ってどうやって出入国するのか

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 タイのパスポートは一般向けは5年ものしかない。パスポートセンターに行って作るのだが、バンコクだとシーナカリン通りとか、西側エリアだとピンクラオにあるはず。

 タイのパスポートはバット・プラチャーチョンと呼ばれるIDカードと、タビアンバーンという住居登録証がいる。もしかしたらタビアンバーンは要らなかったかな? タイ人は生まれたときに出生証明書(バイ・ガート)を取得し、そこに国民番号が割り振られる。今は幼稚園くらいから作れるが、少なくとも14歳までにIDカードを必ず作ることになり、そこにも国民番号があるので、それで事足りたはず。IDカードがない子どもは出生証明書を持って行く。

 パスポートセンターで順番待ちをして、呼ばれたらデスクに行き、係官に書類を渡し、顔写真を撮られ、その場でパソコンに取り込む。受け取りは翌日か翌々日とかで、日本のパスポートよりも早くできあがる。

 赤ちゃんの場合は、保護者などが椅子に座り、白とか青の毛布をかけられ、そこに子どもを座らせて撮影する。その光景はちょっとおもしろいと思う。

 娘が作ったころは赤ちゃんがパスポートを作るというのは早々なかったので係官にノウハウがなく、首がすわっていなかったので撮るのが大変だった。座らせられないし、デスクを片づけて寝かして撮ってみたり。

 このときの係官がムチャクチャかわいくて。若い子でホントかわいくて、さらに別のかわいい職員も駆けつけて撮影会になった。タイ人は子ども好きだから、向こうも喜んでいた。ボクはそれが楽しくて、かわいいなあ、なんてその子をガン見してたら、ガン見しているボクを妻がガン見していて、いまだにネチネチ言われる。

 タイのパスポートが発行されたら、在タイ日本大使館に写真持参で行く。その写真がトップ画像だったのだが、日本も未成年者は5年ものしかもらえない。タイのもそうだが、0歳で作ると5歳まで使えるわけで。でも、0歳と5歳では顔が全然違う。1年でいいのではとボクは毎回思う。

 両方のパスポートが手に入ったら、いよいよ出国できるようになる。前回紹介しているが、ボクの子どもたちはタイ名と日本名が全然違う。だから、どちらで航空券を押さえるかという話にもなる。これはどちらでもよかったはず。とりあえずボクは日本名で取っている。

 というのは、タイ名は仏教関連の言葉から来ているので、アルファベットにすると異様に長くなるからだ。打ち間違いがないように、短い日本名を使う。チェックインの際に日本のパスポートを見せるので問題ないし、日本のパスポートには日本名の横にカッコでタイ名が記されるのでわかりやすいというのもある。

 空港でチェックインが終わったら、今度は出国だ。チェックイン時も特になにか言われたことはなかった気がする。

 出国手続きではタイのパスポートを出す。タイ人としてタイにいるので、タイ人が出国するのだからタイのパスポート、である。ボーディングパスと名前が違うが、このあたりはなにか言われたことはない。

 そして、日本で入国審査を受ける際は日本のパスポートを出す。妻が外国人なので、こういったケースでは人が少ないレーンを見て、日本人レーンか外国人レーンが選べる。また、子どもが小さいと優先レーンに入れるので、外国人優先レーンはかなり早く通過できて便利だ。

 タイで作った日本のパスポートであり、出国時に使っていないからまっさら新品のパスポートである。なんのスタンプもないわけだ。でも、この入国審査でも特になにも言われることはない。日本人が日本のパスポートで帰ってきただけの話だ。案外あっさりしている。

 ちなみに、ボクも長くタイに住んでいるので、パスポートを2回ほどタイで作っている。普段は特に関係はないが、他国のビザ取得の際にパスポートの発行地を書く必要があるケースが多い。そのときは「在タイ日本大使館発行」と英語で書く。

 日タイ二重国籍の場合はこういう風にパスポートを使う。日本以外でもタイ出入国だけにタイ・パスポートを使い、あとは日本のパスポートになるだろう。日本出国の搭乗手続きのときだけたまにタイのパスポートを見せてほしいと言われることがある。本来ビザ免除を利用する場合はタイから出国する航空券を持っている、あるいはビザが必要なためで、タイに滞在する権利があるかの確認なのだろう。

 日タイの二重国籍は、日タイ間の行き来の場合、両方でその国の国民としての権利を有するので、端から見ると、二重国籍っていいなと思ったりする。

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