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タイだからなのかアイスケーキ率が高い

 毎年7月と12月は高田家にとっていろいろ忙しい。まず、7月は息子と妻の誕生日がやってくる。そして12月は娘の誕生日とクリスマスだ。なんとまあ、12月は前国王の誕生日がある月だし、7月は現国王の誕生日で、なんか休みも多いなと。

 誕生日と言えばやっぱりケーキでしょう。これはどの国の子どもも、みんな楽しみにしてワクワクするものだ。だから、一応ボクも子どもたちの誕生日の際にはどんなケーキがいいか訊くのだが、タイだからかなのか、我が家はアイスケーキの確率が非常に高い。ほかの世帯はどうなんだろうか。

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 子どもがまだ小さくてなにもわからなかったころ、ボクはまだ会社員だったというのもあって、バンコク都内で生クリームのケーキを予約して買っていったものだ。娘が1歳の誕生日は2007年だったけれど、あのころはまだ生クリームが珍しくて、バタークリームのケーキばかりだった。

 日本のパティシエとかがタイで活躍して、またタイ人も外国に行くようになっておいしいケーキが増えてきた。バンコクならなんでも揃う時代へと2010年前後にはなっていった。でも、一方では埋まらない格差というのもあって、ちょっと郊外に行けば2020年の今でも普通にバタークリームのケーキはある。おそらく需要というか味覚の違いなんだろうな。

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 これはロウソクが2本なので、たぶん2008年の娘の誕生日だ。このころは妻の家族・親族の中で子持ちは妻だけだったので、妻の姉弟や従妹たちが集まってきてパーティーになったものだ。

 といっても、彼らはタダ飯を食べられるからと来ただけに過ぎないと思う。こういう集まりに来ても彼らは別にプレゼントを用意するわけでもないし、食事代は全部主役が払う。娘に支払い能力はないので、必然的にボクが払うわけで。

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 このときはエカマイのサバイジャイ・ガイヤーンに行って、そのあとはアソークのビッグエコーに行った。前年かその翌年はエカマイの黒田に行って和食食べ放題を食べ、そしてまたビッグエコーだったはず。

 当時バンコクにカラオケのビッグエコーが2軒あって、1軒はアソークにあった。値段はやや高めだったけれど、ひとりいくらではなくて、部屋代で払っていたと思う。日本の楽曲はもちろん、タイ語も充実していたから結構よかったんだけどね。アソークは芸能プロの大手もあるから、結構ここで有名人も見かけた。

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 息子が生まれたのが2011年で、このころには子どもを妻の親族も持ち始めたし、近所の子どもたちも同世代がいなくなってしまったのでパーティー的なことはしたことがない。ボクの時代なんかはそうだったけれど、やっぱりふたりめというのは周囲の扱いもぞんざいになってくるね。

 上の画像のときも息子はわからないので、伊勢丹かどこかでミルクレープのホールを買ってきた。これは単にボクが好きで。ミルクレープのよさを娘に知ってもらいたかった。しかし、このときはまだ娘も妻も理解してくれず、評判は悪かった。つい数か月前になって急に、ミルクレープっておいしそう、とか言い出し。食べたことあるって言っても、食べたことがないから食わせろと今うるさい。

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 息子が4歳のときかな、これは。もうこのあたりになると好みが出てくるので、なにがいいかと訊くと、チョコレートケーキかアイスのケーキと。でも、うちの辺りだとおいしいチョコレートケーキなんてないので、結局はスウェンセンになる。

 スウェンセンってタイはどこにでもあるな。日本だと渋谷でしか見たことがない。それもボクが高校生とか20歳くらいまでの話で、今もあるのかどうか。

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 これは5歳のときだ。暗くてわかりにくいが、これもやっぱりスウェンセンだ。スウェンセンのアイスケーキは大きいのでも800バーツくらい。ドライアイスをつけてくれるし、ロウソクも1セットだけ無料だったはず。

 スウェンセンは店員の女の子のかわいい率も高いので、まあ、ボクとしては買いに行くのはありがたい話なんだけども。

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 娘の誕生日画像がほとんどないのだが、これもやっぱりスウェンセンだ。近所の子どもたちがいっぱいいたときはこれだと小さいので、バンコクの生クリームのケーキを買ってきた。その方がホールが大きかったので。でも、そんな子たちもみんないなくなってしまった。国際結婚組はほとんど離婚したし、タイ人家族はみんな田舎に引っ越してしまったし。

 アイスのケーキは長持ちするからいい。生クリームだとせいぜい翌日には全部食べないといけないけど、アイスなら何日か冷凍庫に置いておける。とはいっても、最近はふたりとも食べ盛りだから、ボクなんかはちょっと食べるだけ。あとは子どもたちだけで2日3日で消費する。ちなみに妻はチョコレートとか洋式の甘さに慣れていないのでほとんど食べない。

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 タイのアイスケーキで言うと、スウェンセンよりもデイリークイーンの方が安い。ただ、安い分、おいしくない。色合いはなんかアメリカの子どもが好きそうなカラフルさだし、アイスの質もよくない。見た目にもスウェンセンの方が格上って感じ。

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 これは去年かな。たぶんこれもスウェンセンだと思う。息子の誕生日はもしかしたら2歳3歳の2回しか生クリームのケーキだったことがないかも。あとは全部スウェンセンかもしれない。

 来月の娘の誕生日はいったいなんのケーキをリクエストされるのだろうか。まあ、アイスケーキだと思うけど。

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