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 バンコクの旧市街もだんだんきれいになってきている。川沿いのお守り市場なんて以前はいつ崩れてもおかしくなさそうなところだったが、今は桟橋が新しくなり、かつ隣にちょっとおしゃれな商業施設ができている。聞いた話ではその中にある写真館がタイの伝統衣装を貸し出していて、記念撮影用に、外国人やタイ人に人気なのだとか。日本もそういうのを外国人向けにやればいいのに。と、思ったら・・・・・・。

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 タイ人が見たい日本は20年くらい前、いや日本の短期査証が緩くなった2013年プラス2年くらいまでは富士山、桜、雪という、ステレオタイプな日本だった。しかし、今はリピーターも増えた。

 ボクがタイに行き始めたころはまだそれほど日本人が多くなかったし、ガイドブックも定番しか紹介していなかった。その後、リピーターが増え、ディープなタイを楽しみ始めた。2000年代の頭くらいか。今、タイ人が逆に日本で同じことをしている感じだ。

 だから、タイ人旅行者には定番よりも、ほかのタイ人は知らないのではというディープなものを紹介した方がいい。あるいは体験することができれば、彼らは喜ぶ。

 そんなもののひとつに着物があるのかな、と。外国で見る日本「風」の着物はぺらっぺらだし、着付けもちゃんとできないので変だ。それを本物の着物で、かつ着付けもしてもらって、となれば喜ばれること間違いなしであろう。

 そんなサービスをやったらいいのに、と思ったら、普通にあるのね。というか・・・・・・。

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 何年か前に家族で日本に行ったときに、すでにうちもやってたんだった。忘れてた。よく考えてみれば、居間の壁にこの写真が大きく引き伸ばされたのが飾ってあるんだ。見慣れすぎてて、存在を忘れていた。

 これは確か、ボクの姉がボクの娘と姪っ子たち(姉の子どもたち)をまとめて着物の記念写真を撮ろうということで、駅前の写真館に連れて行ってくれたものだ。ボクの妻も便乗して撮影した。

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 外国人が多いエリアというわけでもなく、普通の埼玉の駅前である。日本人向けの記念撮影サービスをしているところなんだろうが、こういうのが外国人には喜ばれるのだな。

 料金は忘れたが、着物と着付け、撮影が全部込みになっているセットだった。写真はデータですべてもらえるのだが、紙に焼いてくれるのは数枚、そのうちの1枚か2枚は大きくしてくれる。

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 こういう風に、いろいろなカットを撮ってくれる。このときはまだ娘も小学生になったばかりか、まだ幼稚園生だったかな。いずれにしても、以前は目立ちたがり屋で、イベントなどでステージを見ようものなら駆け上がろうとするくらいだったから、楽しんだに違いない。

 中学生になった今はもう全然そういうことはしないし、前に出たがらない。そうなると、こういう写真を撮りたがるかどうか。今はインスタとかで同級生に自慢したいころかもしれないから、また日本に行ったら撮影してもいいかもしれない。

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 息子は今もこのころも極度の人見知りなので、着物(袴?)には着替えなかった。写真にも写りたがらなかったが、あまりにも時間がかかり、母親を呼びに行ったときに一緒に撮られたのが上の画像だ。

 最近の息子は妖怪好きで、日本に行ったら天狗と鬼、夜叉のお面か、紫の着物、あるいは刀を買うと言っている。紫の着物もしくは浴衣ってどんなんだろうか。それはともかく、侍に興味を持ち始めているので、このタイミングで袴の姿の息子を記念に撮れたらいいなと思っている。

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