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【タイCOVID-19】ベトナム発タイ行き飛行機が飛ばない!?【2020/03/20】

 ベトジェットだけでなく、ベトナム発のアセアン行きフライトが4月下旬まですべて欠航となり、ハノイから危うく帰れないことになりそうだった。その顛末のハノイでの出来事は前回、下記のように記した。

 どうしても20日に帰る必要があったのは、その前日19日に来たメールが理由だった。メールとは在タイ日本大使館からの一斉メールだ。

1. 3月19日夜、航空会社に対して、搭乗手続き(チェックイン)時、タイへ入国される渡航者について、以下の項目を確認し、乗客に対する審査を実施するよう通達が出されました。
 また、タイに渡航される方は、国際伝染病管理チェックポイントにおいて、伝染病の予防及び制御のために、隔離や観察下といった措置がとられます。
※これらの措置は、タイ現地時間3月22日午前0時から適用されます。
・新型コロナウィルス感染症(COVID-19)につき感染している恐れがない旨を示す健康証明書を確認する。健康証明書は、出発日の72時間以内に発行されていなければならない。
・新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の医療費につき、10万米ドル相当以上の額を補償することが分かる保険証券を確認する。

2. 上記の乗客が、危険感染症地域及び感染が拡大している地域への渡航歴があり、また上記健康証明書及び健康保険を提示できない場合は、航空会社は搭乗券を発行せず、搭乗が拒否される。

3. 審査を通過し、搭乗券が発行された後、航空会社は健康に関する質問票(T.8)を乗客に配布し、空港の検疫所において提出する。また、タイ空港公社(AOT)のアプリケーションに自身の情報を入力しなければならない。

 これが20日の朝の段階でSNSが適用が21日なるという噂話で持ちきりになり、どうなるかわからなかったからだ。日本では陰性/陽性を示す健康証明書は発行できない。ベトナムもできるかどうかわからない状態だ。

 それでどうにかタイ航空を押さえ、本来はベトジェットで12時には出るはずのところ、約8時間後の20時半、ハノイを離れることができた。しかし、果たして無事にタイに入国できるのか。それだけが心配で、2時間弱のフライトとはいえいつも爆睡するところ、一睡もできずにいた。

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 似たような境遇の白人たちが一斉にタイ航空に殺到したのか、昼のタイ航空はほぼ空の状態で飛んだと聞いていたものの、満席だった。みんな朝になって慌てて買ったことで、昼の便には間に合わなかったものと見られる。

 一応、機内食も出た。飲まなかったが、ビールくらいも飲めた。ただ、途中で床下から大きなモーター音が1分間に渡って響き、正直、ボクは「コロナの前に墜落するんかい!」と心の中で悪態づいていた。

 ちなみに、ボクはタイ航空が好きではない。なぜなら、CAたちがいつもボクをタイ人だと思い込み、いろいろトラブルがある。案の定、今回も入国カードをくれやしない。いつもこんなんなので、タイ航空は使いたくないのだ。

 飛行機は無事にタイに着いた。予定時間よりも5分くらい早く到着し、ターミナルへ。

 このあたりはいつも通りだった。ただ、入国審査場の前が大混雑していた。これは上記大使館メールの抜粋のT.8の申告のためだ。アプリでも申告でき、外国人にはその後の追跡をするためにアプリで申請させている。それでダウンロードと登録にまず手間取ってみんな座り込んで取りかかっていた。それは混雑するでしょう。

 しかし、これにはまったく同じフォーマットの紙もある。これを外国人には案内していない。ボクなんかはタイ語で「紙ではダメですか?」と聞いたら、どっちでもいい、と言うので、じゃあ紙で。そうすれば1分で書き終わって、10秒でそのゲートを抜けることができる。

 そのあと、イミグレーションにおいて入国審査だ。フライトの本数が減っていることと、健康申告でみんな手間取っていることで誰も並んでいない。なにかいろいろと言われるかと思ったが、拍子抜けするほど早く終わった

 SNSなどでは2時間も申告にかかったとかあったので、どれくらい時間がかかるかわからず、妻には到着したら電話するので迎えに来るように頼んでいた。でも、それはベトジェットで昼間に着くことが前提だった。妻の中で。要するに、電話しても自力で帰ってこいと言われる。

 タクシーもあるだろうが、台数少なくて待つのも嫌だし、時間的に(到着は22時少し過ぎ)エアポートリンクがあるので、いったんそれでフアマーク駅まで行き、そこからシーナカリン通りでタクシーを拾えばあっという間にサムットプラカン県に帰れる。

 道路も混んでいないし、エアポートリンクもガラガラで、あっという間にタイに帰ることができた。しかし、本当に今回は駆け込みセーフというか。翌日からほぼ実質的に入国規制になるので、帰ることができなくなったかもしれない。子どもたちにも会えなくなるので、本当に帰ることができてよかった。

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