見出し画像

息子の変顔は誰から学んだのか

 トップ画像は息子なりの変顔らしい。今もそうだが、小さいときからカメラを向けると高確率で変な顔をしてしまい、なかなかまともな顔の写真を撮らせてくれない。いったい誰がこんなことを教えたのかと思うのだが、あとになって誰が犯人かわかった。

画像1

 小さいころに娘もよく変な顔をして写真に写りたがっていたが、それでも女の子だからか、どちらかというと変なポーズを取っているだけという感じだった。全然おかしくなくて、どちらかというとかわいいというか、息子のように本気で変な顔をしようという意志がそこにはなかったような。

画像2

 この画像はつい数日前に撮ったものだ。やっぱりちゃんとした顔をしていない。というか、何年経っても息子の変顔は目を上に向けるだけのようで、進歩はない。とはいえ、何年経っても変顔でしか撮らせないという点にはプライドすら感じる。

 照れ隠しとかそういうのでもない気がする。確かに息子は一般的なタイ人ほどカメラに写りたがらないが、たまに自分から撮ってくれということもあるし、場合によってはきりっとした顔で写ったりもする。

 学校でこういうのが流行っているのかなと思ったら、犯人はここにいた。自宅内にいたのだ。彼の父親だった。

画像3

画像4

画像5

 この画像は10年以上前、まだボク自身は会社員で、娘も小さかったころ、息子が生まれる数年も前のものだ。娘に日本的な食事を作ろうと台所に立っているところを妻が撮った。このときにボク自身がまともに写っていない。

 これは娘にばかウケするので、ついついやっていたらクセになったというか。娘なんかまったく見てもいないのにやっているのが痛々しい。そして、こういう画像はこれだけでなく、この時期の画像はだいたいこんな感じなのだ。

画像6

 これもどこかタイ料理店に両親が来たときに連れて行った際に撮ったものだ。妻の家族も来たのだがタイ人らしく遅刻していたので、駐車場で待っているときに撮ったのだ。

 ボクがこんな顔をしていても一切気にせずポーズを取っている妻はもうこちらには興味がないのだろう。要するにここまで慣れさせているくらい、ボクは常に変な顔しかしていない。SNS依存症の妻は最近もカメラを向けてくるが、ボクがまともな顔をしないので怒ったり、隠し撮り的に撮ってSNSに載せている。

画像7

 そんな父親の変なところを見て、息子もそうなった可能性がある。子どもというのは結構大人の細かいところを見ている。

 たとえば、ボクのクセだ。妻が冷蔵庫のドアをちゃんと閉めていないことがよくある。特に一番下の冷凍室の引き出しドアだ。だから、ボクは上の段の水を取ったときなどに、つい足で一番下のドアを押してしまう。もし開いてたらついでに閉める意味で。今は無意識に足で押しているくらいだ。

 そういうところを子どもは見ていて、娘が小さかったころもそうだし、息子は今も上のドアを閉めるときにガンと冷凍庫のドアを蹴っている。ボクの行動を見て、なにをしているか理解していないが同じようにやっているのだ。

 あと、うちの扇風機は大部屋用なので大きい。だからというわけではないが、ボクはスイッチをつい足で押してしまう。息子もそれを真似て、手の方が近くてもわざわざ立って足でスイッチを押している。

 ほかにもいろいろそういう「よく見てるなあ」ってことがあるので、親は悪い行いはしない方がいいんだなって、学ぶ。親も子から学ぶことが多いのである。変顔も注意した方がいい。ここまでまともな写真が少ないと、これ、息子が大人になったときに後悔するパターンな気がしてならない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?