もう少し自分のことを-書くこと
基本的に自分がライター職において持っているポリシーは、下記の3点だ。
・記事に責任を持つ
・基本的に記事と取材対象者がハッピーになるような記事にする
・執筆時はシラフで
記事に責任を持つというのは、まずはすべての執筆において本名で書く。たぶんボクだけだと思う、バンコクで風俗記事まで本名で書いているの。それくらい、なにかあったら自分が受けて立つ気で書いている。あくまでもボク自身は、ペンネームとか顔出しNGで書くのはネット掲示板で無責任に好き放題書くレベルと同じだと考えている。
ふたつめはできるだけいいこと、つまりハッピーな内容を書きたいと思う。問題提起や、自分の感想を交えて愚痴っぽくなったり、悪口や辛辣なことも書かなければならないときもあるけれど、基本的には長い目で見てその記事が読んだ人、あるいはタイや日本社会全体がハッピーになるというか、いい結果に結びつけばいいと願っている。
ときどき、ボクはニュースサイトなどでタイにいる在住者、観光客含めた日本人の悪いところをガンガン書いていて、SNSで非難されている。でも、長い目で見て、その内容は日本人みんなが自身を省みるものもあると思う。だいたい、そういった話を書くときは取材をしているので、創作とかウソを書いているわけではないけれども、なかなか通じないこともある。
たまに言われるのが、「高田って会ったら普通の人だね」。どういう風にボクを見ているのか。聞けば、やっぱり風俗ネタも書いているので、裏社会の人のようなイメージがあるらしい。また、厳しい意見の記事も書いているので、怒りっぽいというか、ものごとをいつも鋭く見ている人なのではないかという印象があるようだ。
まったく違う。本当に感覚は普通だと思う。社会人として、人として「普通」が自分の中にあるからこそ、記事が書けるとボクは思っている。だから、怖い人、危ない人では決してない。
ポリシーの3つめは、最初の責任にも繋がるが、酔っ払って書いた記事なんて自分でもなに書いたかわけがわからないようなものなので、それだけはしてはいけないと思っている。結構いるんだ、飲んだあとに仕事をする人。ライターそれぞれのアプローチなので、それはそれで否定はしないけれども、ボクは飲んだら書けない。だから、しない。
もうひとつシラフで書くことに関して付け加えると、書くときは着替えるというのもある。仕事場は自宅なので、寝起きの格好のままで仕事をしようと思えばできる。とはいえ、それも姿勢として無責任な気がしてならず、ボクは執筆に入るときは、仕事の大小に関わらず、必ず外にそのまま出られる格好に着替えてパソコンに向かう。
この3つだけは必ず守るようにしている。一応、この考え方はライター専業として始めた2011年からずっと貫いていることで、これからも続けていきたいと思っている。
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