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オバマ大統領のために造られたホテル「ケンピンスキー・ホテル・ネピドー」@ミャンマー

 ライターという職業柄、ときどき言われるのが、いろいろと世界を周っているのでしょう、と。タイ在住ライターと謳っているので、そう思われるようだ。実際はそんなことはない。本当にただただタイ在住なだけだ。特に最近は外国といっても、行くのはベトナムか日本くらい。これまでマレーシアは2回くらいしか行ったことがないし、東南アジア内でも行ったことのない国もある。これまでの人生で、出生地である東京を中心に見たら、最西端は千葉県の銚子だ。最東端はインドのバラナシかな。

 そんなことをふと思っていたときに、そういえばミャンマーにも行ったことがあるなと思い出した。しかし、ヤンゴンには行ったことがなく、ミャンマー最南端のコータウンと、首都のネピドーくらい。ネピドーはバンコク・エアウェイズの就航記念メディアツアーで行った。そのときに泊まったホテルが豪華だった。

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 ネピドーで宿泊したのは、ケンピンスキーホテルだ。バンコクにもある高級ホテルというのは聞いていたが、なかなかすごいホテルだった。

 というのは、このホテルは2014年11月に開業しているのだが、その月に泊まったのが当時のアメリカ大統領、オバマ氏だ。オバマ氏が当時会議でネピドーに来るため、それに合わせて開業したという。シークレットサービスなどの護衛は1ヶ月も前からこのホテルに泊まって安全性を確保していたとか。

 そんなホテルに、ボクはその3ヶ月後に招待されて泊まった。

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 ただ、ホテルは豪華でも、ネピドーは驚くほどなにもない街だった。その8年前に人工的に首都を構築したためで、それまではただの農村だったらしい。

 ボクは知らない街に行ったら、ホテル近所にあるバーなどに行って酒を飲むのがこの上なく好きなんだが、そんなものはどこにもない。あったとしても、施設のひとつひとつがものすごく離れているし、そこに行くための足もなかった。

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 ボクが泊まった部屋はこんな感じだ。メディアツアーとか取材旅行というのは、よほど高級ホテルが協賛してくれない限り、案外宿泊は安めだったりする。だから、あとにも先にもボクの取材旅行の中で、このケンピンスキー・ネピドーが一番高級な部屋だった。

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 オバマ氏が泊まったという特別な部屋も公開してくれた。家族も来たらしく、プールつきで、部屋もたくさんあった。

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 貧乏人からすると、食事の部屋でこれだけ大きいってなんなんだろうかと思ってしまう。確か、ボクもここで夕食をいただいた気がするが、全然憶えていない。

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 これは初日の朝食ブッフェだ。高級ホテルの魅力は、朝食がおいしいことだ。タイはなかなかおいしいパンが身近にない。バンコクならあるだろうが、ボクみたいな郊外暮らしにはまだまだ憧れである。それがこういったホテルでならありつけるのが嬉しい。

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 これは2日目の昼食だったかな。さすがに主催のバンコク・エアウェイズやケンピンスキー側もホテルだけでは間がもたないということで、ネピドーの会議場とか国会議事堂的なところ、ヤンゴンで一番大きなパゴダのレプリカに連れて行ってくれた。レプリカと行っても実物大をそのまま再現しているので巨大だった。

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 このホテルは日本人のマネージャーもいたし、レストランにはフランス人シェフが常駐しているということだった。食事の中には和食っぽいものもあった。

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 あと、さすがと思わせたのが、洋食だけでなく、このようにミャンマー料理も織り交ぜてきたことだ。こういうのを日本人がやると、全部地元料理か、一切地元料理を出さないかのどちらかだと思う。

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 これはなんだったかな。スイーツだったかおかずだったかすら憶えていないが。でも、なにもかもがおいしかった。

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 ここには2泊したのだが、2日目の夜にオバマ氏が泊まったところでディナー、プールサイドでパーティーがあった。参加していたのは日本人だけでなく、タイのメディアとか、バンコクにある欧米のメディアだったので。パーティーのあとにはホテルのバーでもまたみんなで飲んだ。

 最近の若い子は会社員になっても飲み会などには参加しないらしいね。その気持ちはわかる。でも、ボクはどちらかというと、そういうのにはすぐに行くタイプだったな。会社員としてはひたすらにサボる方法を考えているようなだめな存在だったけれど。飲みに参加するとはいえ、上司や先輩の話を聞く気はなかった。単にタダで酒を飲み、うまいもの食えるならどこにでも行くタイプだったというか。ビールとか酒を注いだりもしたことがない。ビールは自分のペースで飲むのが好きで、人が嫌がることはしないというのがボクの信条だから、途中でビールをペースに関係なく注ぐのはボクは嫌だから、やらない。社会人になったらそういうことはしないといけないんだろうけど、やりたくないことはやらない性格だから特に気も留めない。だから、嫌な上司でも誘われたらほいほい行っちゃうんだろう。

 ネピドーの国際空港は市街の南側にあった。ボクが行ったのは2015年2月だ。そのときは本当になにもなかった。もしかしたら今はまだ少しは発展したとは思う。でもまあ、もういいかな、ネピドーは。

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