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長期戦のタイを切り抜けるドケチ買いもの術

 世界中が日々鋭角に変化していく毎日だ。タイも数日前にアルコール類販売禁止令が延長されたばかりであり、また外国人の滞在許可期間も自動延長となったのも何日か前の話である。

 明らかに長期戦覚悟が必要になる状態だが、非常事態宣言が出て1ヶ月を過ぎたタイ生活に人々は今回の新型ウィルスとのつき合い方にだいぶ慣れてきたとも言える。そうなると問題は経済が回らなくなって収入が激減してしまった今をどう乗り切るかだ。

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 つい先日、タイへの航空機飛来禁止を4月末までと延期したのだが、昨日、在タイ日本大使館から来た一斉メールでは、飛行禁止期間をさらに1ヶ月延ばし、5月末までとした。要するに、少なくとも5月いっぱいは非常事態宣言が取り下げられることはないだろうし、夜間外出禁止などもそのままになるだろう。

 とりあえず在タイ日本大使館から来たメールの一部を下記に転載する。

航空機のタイ向け飛行の一時的な禁止(第4号)

第1項 5月1日00時01分から5月31日23時59分まで、タイ国に向けた飛行を一時的に禁止する

第2項 タイ民間航空局が旅客輸送のために第1項の期間について発行した、タイ国に向けた飛行許可を取り消す。

第3項 以下の航空機は、第1項の禁止事項に含まない。
1. 政府及び軍用の航空機
2. 緊急着陸を行う航空機
3. 乗客の降機を伴わない、給油目的の着陸を行う航空機
4. 人道支援目的、医療目的もしくはCOVID-19感染者を支援するための物品輸送を行う航空機
5. 本国送還のため飛行が許可されている航空機
6. 貨物輸送

第4項 第3項の航空機の乗員は、14日間の隔離といった、感染症予防に係る国内法規及び非常事態令第9条に基づく決定事項に則した措置に従わなければならない。

以上、現時点から、追加の指示があるまで適用する。
仏暦2563年4月27日
タイ民間航空局局長

 27日のタイ政府の発表では新規感染者がついに一桁になったので、あと一息といったところか。今後段階的に規制を緩めていく方針だそうで。ただ、それは新規感染者が少ない地域から始めるようなので、バンコクはまだまだ先になるでしょう。仮にこの問題がタイ国内で終息しても、労働許可証のない日本人はしばらくは容易にタイ入国はできないだろうな。

 とにかく、長期戦になる以上、多くの人が生活を見直し、できるだけ出費を抑えておかないと、あとあと大変になりそうだ。日本では10万円が支給されるとか? タイの補償は納税者であることが前提で、ある程度審査があった上で毎月5000バーツが3ヶ月くらい支給されるらしい。外国人はどうなんだろうか。

 そんな中で、我が家においては自炊することにしている。本当は屋台などの方が安くつくのだけれども、外に出ない、運動もできない状態を考えると、自炊である程度栄養のバランスを子どもたちのために考えた方がいいのかなと。

 それもあって週に1回くらい、スーパーのビッグCに買い出しに行っている。アメリカとか日本にあるコストコのような会員制の卸しのスーパー、マクロも近所にあるのだが、こちらは結構繁盛していて行きづらい。だから、とりあえずはビッグCに行くようにしている。

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 冒頭の画像のようにビッグCなどには総菜売り場もあって、近年は弁当も売り出している。タイ料理の弁当が多いが、とんかつみたいのとか、フライものもあって、日本の弁当風もある。

 これらは夕方になると値下げ札が貼られてさらに安くなる。現状はこういった状況のためか、タイ料理はかなり安い。冒頭の画像の炒飯なんかは元が15バーツなので、日本円では45円ほどか。これが夕方になると11バーツ台になっていた。つまり33円くらいか。

 ほかにもビッグCにはお得な買いもの方法がある。商品によっては景品のようなものがついたり、規定の個数や金額を買えば割引、あるいは同じ商品が無料でついたりなどする。オリーブオイルなんかはあまり使う世帯がないのか、しょっちゅう抱き合わせをしている。1リットルのオリーブオイルに500mlのオリーブオイルが抱き合わせなどだ。

 あとは、上の画像のようにスペシャルプライスの棚もある。冷蔵庫になっている支店がほとんどで、ここには賞味期限切れ間近の商品が置かれる。乳製品、ハムなど、卵、麺類、その他諸々だ。半額くらいになっている場合もある。賞味期限切れに近いと言っても数日はあるので、自炊する世帯では余裕を持って消費できる。

 こんな事態になっているからか、あるいは今年1月1日から始まっているレジ袋停止から売り上げ減になっていることも重なっているのか、ここのところ、このスペシャルプライスの棚が充実している。以前は誰も見向きもせず、買いものにつき合わされたヒマなボクがいちいち賞味期限と値段の関係を調べるくらいしかここに立つ人なんて見なかったが、今は多くの人が立ち止まる。こうしてタイ人たちも節約をしている。

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