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実技で仮免不合格 経路間違え、徐行怠る 次週、再試へ


 昨年インドネシアから帰国した筆者(32)は10日、普通自動車の仮免許試験を受験。筆記試験は通過したものの、実技試験で不合格となった。指定された走行コースを2度に渡って誤り、減点対象となる運転行為を繰り返したことが原因。再試験は17日の予定で、筆記試験は免除される。

 筆者は大学在学中の2010年に東京都で普通自動車免許(マニュアル)を取得した。しかし、インドネシアに渡航した2013年7月以降は免許の更新をしておらず、2015年に失効。昨年10月の帰国後、指定自動車学校などの教習を経ずに、各都道府県の当局が実施する学科・実技試験を受ける、通称「一発試験」での免許再取得を目指していた。

 10日の試験では、マークシート形式の学科試験(全50問=90点以上で合格)は通過したものの、午後に行われた実技試験は不合格だった。
 仮免許の実技試験では、あらかじめ走行するコースが試験官により指定され、コースを下見する時間も与えられる。今回は①障害物②指示速度(時速60㌖)③坂道発進④踏切⑤Sコース⑥一時停止⑦クランクコース━━を順番に回るコースとなった。
 筆者は⑤Sコースを抜けた後、本来なら1番左側の車線へ進むべき箇所を2番目の右折レーンに進入。⑦クランクを通過すると、再び誤った進路へ進み、同乗する試験官から叱責を受けた。
 また、交差点を右折する際の徐行を怠るなど、減点対象となる運転行為を繰り返した。その結果、途中で持ち点が合格ラインの70点を下回り、試験官が試験の中断を宣言した。

 試験官は試験後の取材に対し「ちゃーんと試験前に言ったがに、(コースを)うる覚えの状態で(試験を)受けたって、なーん合格するわけないちゃ」と富山弁で話した。


「プレッシャーに飲まれた」 試験終え筆者

 「最初の経路ミスでプレッシャーに飲み込まれた。試験は魔物。何が起こるか分からない」━━。
 笑顔で発着点に戻ることはできなかった筆者。2度にわたりコースを誤り、その動揺から減点につながるミスを繰り返した。試験前には地図を片手に試験コースを歩いて周り「万全の体制」と自負していただけあり、悔しさを滲ませた。
 試験前には運転教育センター名物の「事故グッバイラーメン(600円税込)」を平らげていた筆者だが、「免許が取れないんじゃ、事故も起こしようがない」。夕陽で染まり始めた立山連峰を眺めながら、自嘲気味に語った。


写真:事故グッバイラーメン。通常のラーメンに比べ、チャーシューやメンマといった具が倍になっていることが名前の由来。


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