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投資初心者ガイド:ジョン・ボーグル氏の歴史、インデックスファンドの父からの名言に学ぶ

こんにちは!個人投資家のTAKA Chanです。
先日ネットを見ていたら、こんな情報が飛び込んできました。

バンガード、CEO退任と社長就任を発表  

2024 年 2 月 29 日

バンガードは本日、CEOとしてダイナミックかつ大成功を収めたティム・バックリー氏が、30年以上にわたるバンガードでの卓越した功績を経て、2024年末までに会長兼最高経営責任者としての職を退くことを決定したと発表した。投資責任者 (CIO) のグレッグ・デイビスが同社の社長に追加任命され、即時発効します。

https://corporate.vanguard.com/content/corporatesite/us/en/corp/articles/vanguard-announces-senior-leadership-changes.htmlより

投資家も常日頃にお世話になる米国バンガード社

そもそも設立はいつで、一体誰が作った会社なのか?インデックスファンドとはそもそも何か?わからないことだらけです。
調べるとある人物の名前が出てきます。
それが今回のテーマのジョン・ボーグル氏です。

そのジョン・ボーグルは投資の世界で一つの大きな革命を起こしました。
実は、彼が提唱するシンプルで効果的な投資戦略は、今日に至るまで多くのプロの投資家、個人投資家に影響を与え続けています。
伝説のお父さんを勉強していきます。

それではどうぞ!


人物像と生涯

ジョン・ボーグル氏は、アメリカ合衆国の投資家、実業家、慈善家であり、「インデックスファンドの父」と呼ばれています。
1929年生まれ、2019年1月16日に90歳で亡くなりました。

ジョン・ボーグルは投資家にとって最も重要なのは低コスト市場全体に投資することであると信じ、1975年に世界初の個人投資家向けインデックスファンドである「バンガード500インデックスファンド」を設立した人物です。

1951年
プリンストン大学卒業後、ウェリントン・マネジメントに入社

1958年
ペンシルベニア大学ウォートン・スクールでMBA取得

1963年
ボストンにある投資会社、ボーグル・アンド・カンパニーを設立

1974年
ボーグル・アンド・カンパニーをベテランズ・インベストメント・カンパニーと合併

1975年
バンガードグループを設立

1976年
世界初の個人投資家向けインデックスファンドである「バンガード500インデックスファンド」を設立

1982年
バンガードグループの会長兼CEOに就任

1996年
バンガードグループのCEOを退任

2000年
バンガードグループの会長を退任

2019年
90歳で亡くなる

彼の功績


ボーグルの主な功績は以下の通りです。

  • インデックスファンドの開発と普及

  • 投資コストの低減

  • 個人投資家の利益保護

⑴インデックスファンドの開発と普及に尽力

ボーグルは、市場全体に投資するインデックスファンドは、アクティブファンドよりも優れた投資方法であると主張しました。インデックスファンドは、市場平均と同じパフォーマンスを目指すため、アクティブファンドよりも低コストで運用することができ、市場平均を上回ることは難しいというアクティブファンドの問題を解決することができます。

ボーグルの努力によって、インデックスファンドは世界中で広く普及し、現在では個人投資家だけでなく、機関投資家も積極的に利用しています。

⑵投資コストの低減

ボーグルは、投資コストの低減に尽力しました。彼は、投資コストは投資収益を大きく左右する重要な要素であると認識しており、バンガードグループでは、低コストで高品質な投資信託を提供することに重点を置いてきました。個人的にはこれが革命的だと思っています。

ボーグルの努力によって、投資信託の運用コストは大幅に低下し、投資家はより多くの利益を得られるようになりました。

⑶個人投資家の利益保護

ボーグルは、個人投資家の利益保護にも尽力しました。彼は、投資家は金融機関から適切な情報提供を受け、公正な扱いを受けるべきであると主張していました。

ボーグルは、投資家向けの書籍や記事を執筆し、講演活動を行うなど、投資家教育にも積極的に取り組みました。

実に苦労していた

ボーグルは、インデックスファンドという新しい投資理念を普及させるために多くの苦労をしました。当時は、アクティブファンドが主流であり、インデックスファンドは投資家から理解を得られませんでした。

しかし、ボーグルは自身の信念を貫き、熱心にインデックスファンドのメリットを訴え続けました。

後世への影響は?

ボーグルは、現代の投資業界に大きな影響を与えました。彼の功績によって、投資家はより低コストで、より簡単に投資できるようになりました。

インデックスファンドへの信念を貫いた人物

市場を上回ることの難しさ

先の通り、ボーグルは、「長期的に見て、市場全体を上回ることはできない」と強調しています。多くの個人投資家や専門家が市場を打ち負かそうとしますが、実際には市場平均を長期間にわたって上回ることは非常に困難です。

シンプルな投資方法であるがそれが一番強い

「投資家は市場全体に投資すべきであり、市場を打倒しようとするべきではない」というボーグルの言葉から、インデックスファンドの価値が見えてきます。インデックスファンドは、特定の市場指数に連動するように設計されたファンドで、個別の銘柄選択によるリスクやコストを避けることができます。

コストの重要性

コストは投資最大の敵である。

「投資における最大の敵はコストである」とボーグルは警鐘を鳴らしました。高い手数料や管理費用は、長期的な投資収益を著しく減少させる可能性があります。

コスト削減の重要性

「コストを抑えることは、投資で成功するための最も重要な要素の一つである」という言葉は、投資戦略を立てる際に常に考慮すべき重要な原則です。低コストのインデックスファンドは、この哲学に基づいた投資選択の一例です。

投資家へのアドバイスや名言

長期的な視点

「投資は短期的な勝負ではない。長期的な視点で投資することが重要である」とボーグルは言います。短期的な市場の変動に一喜一憂せず、長期的な成長を見据えた投資を心がけることが大切です。

感情のコントロール

投資においては、「感情をコントロールすることが重要である」とも指摘しています。市場の波に飲まれず、冷静かつ理性的な判断を下すことが成功への鍵となります。

シンプルさを保つ

「投資は複雑にする必要はない。シンプルな方法で投資することが成功への鍵である」というボーグルのアドバイスは、特に投資初心者にとって心強い言葉です。複雑な投資手法よりも、基本に忠実な投資戦略が長期的な成功につながります。

このシンプルさを保つことの重要性は、投資における無駄なリスクを避け、時間と労力を節約する上で欠かせません。
「難しい投資手法に惑わされてはいけない」とボーグルは言い切ります。
この言葉から、初心者にとっても理解しやすく、実行しやすい投資方法の重要性が伝わってきます。例えば、インデックスファンドのような低コストで分散投資されたオプションは、この哲学に基づいた理想的な選択肢と言えるでしょう。

その他考え方

投資とは何か

ボーグルは、「投資とは、未来への賭けである。」「投資とは、忍耐と時間が必要である。」「投資とは、リスクを伴う行為である。」と述べています。これらの言葉は、投資を始める際の心構えを教えてくれます。未来は予測不可能であり、投資には必ずリスクが伴いますが、忍耐強く時間をかけて取り組むことで、そのリスクを管理し、報酬を得ることが可能です。

資本主義への信念

ジョン・ボーグルは資本主義を深く信じていました。
「資本主義は、人類史上最も優れた経済システムである。」「資本主義は、人々の生活を向上させる力を持っている。」「資本主義は、自由と民主主義の基盤である。」という彼の言葉は、投資を通じて資本主義システムに参加し、それを活用することの価値を強調しています。

結論

ジョン・ボーグルの名言は、投資初心者にとって貴重な教訓を多く含んでいます。市場を打ち負かそうとするよりも、市場全体に投資することの重要性、コストの抑制、長期的な視点の維持、己の感情のコントロール、そして何よりもシンプルさを保つことの大切さが、彼の言葉から学ぶことができますね。これを学ぶことは投資においてより賢明な判断を下し、長期的な成功への道を歩むことができるかもしれません。

ジョン・ボーグル氏がいなければ、今ほど米国市場も大きくなってはいなかったでしょう。
そう考えると我々は単に運がいいだけのかもしれません。


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