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農林中金、米国債運用で巨額含み損!1兆円規模の増資検討へ
日本の農業金融の中枢を担う農林中央金庫(農林中金)が、米国債などの運用で抱えた巨額の含み損を解消するため、1兆円規模の増資を検討していることが明らかになりました。
実は日本のニュースを細かくみていないので、先ほど調べてみました。
資本増強に関しては一般企業の普通株に近い性質の「後配出資」で7000億円の出資を受けるとともに期限付き劣後ローン5000億円を調達し、過去の永久劣後ローン7000億円は償還する内容で9月ごろまでの合意を目指すとしている。ブルームバーグの問い合わせに対して、農林中金の広報担当者は、当社から発表したものではなく、決定した事実はないとしている。
日経によると、農林中金の資本金は4兆円強で普通出資はJAと農業協同組合連合会で9割以上を占め、リーマンショック後もJAなどを引受先に1兆9000円の資本増強を実施していた。
背景
米国債金利上昇の影響: 近年の米国金利上昇により、農林中金が保有する米国債などの債券価格が下落。
多額の含み損: 2023年12月時点で、1兆9110億円もの含み損を抱える事態に。
2025年3月期赤字転落の見通し: 含み損処理に伴い、2025年3月期は5000億円規模の赤字となる見込み。
今回の目的
財務基盤の立て直し: 増資で得た資金で含み損を処理し、財務の健全性を確保。
JAグループへの影響抑制: 主要な出資者であるJAグループへの影響を最小限に抑える。
今後の展開
JAグループとの協議: 増資方法について、JAグループと具体的な協議を開始。
資金調達手段の検討: 劣後ローンなど、自己資本とみなせる資金調達手段の活用も視野に。
資産入れ替え: 含み損を抱えた外債を売却し、収益性の高い資産への入れ替えを検討。
まとめ
簡単に言えば、円安と、アメリカの金利が下がってこないので債権で損が出たということで、個人的には農林のかなり雑な運用と見ています。
リスク管理が全くなっていません。大手も個人もリスク管理できないのは致命的です。
米国がそのうち利下げするのを期待していたとしか思えません。
今回の農林中金の増資検討は、日本の農業金融に大きな影響を与える可能性があります。今後の展開に注目が集まります。
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