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指標用語:米国実質GDP改定値って?経済の羅針盤を理解しよう!


こんにちは!個人投資家のTAKA Chanです。
2024/02/28、22:30ごろ米国実質GDP(改定値) 第4四半期が出ます。

米国実質GDP(改定値)は、米国経済の動向を把握する上で最も重要な指標の一つです。しかし、その複雑な仕組みと改定の頻度に、多くの人が理解できずに過ぎているでしょう。

今回は、米国実質GDP改定値の基礎知識から、改定の理由、最新データの分析まで、分かりやすく解説します。さらに、経済ニュースをより深く理解するためのヒントも提供します。



1. 米国実質GDP改定値とは?


米国実質GDP改定値は、米国国内で新たに生産された財やサービスの付加価値を合計した名目GDPから、物価変動の影響を除いたものです。

名目GDPは、物価変動の影響を受けるため、経済成長率を正確に測るには不十分です。そこで、物価変動の影響を除いた実質GDPを用いることで、より正確な経済成長率を把握することができます。

2. 改定される理由


米国実質GDP改定値は、より正確な経済成長率を把握するために、その姿を3回改定、変化させます。

  • 速報値: 当該四半期終了後の翌月末に発表される暫定的な値。

  • 改定値: 速報値発表から約1ヶ月後に発表される、より精度の高い値。

  • 確報値: 改定値発表から約2ヶ月後に発表される、最終的な値。

蝶に例えるなら、幼虫から、その後蛹へ変化し、最後に蝶になる感じでしょうか。

2-2.改定される理由は?

以下の通りです。

  • 統計調査の精度向上: 最初の段階では、すべてのデータが揃っていないため、速報値は暫定的な値となります。その後、より多くのデータが収集されるにつれて、精度が向上し、改定値、確報値へと更新されます。

  • 季節調整: 季節的な変動の影響を除くために、季節調整が行われます。季節調整は、毎年同じ時期に起こる経済活動の変動を考慮することで、より正確な経済成長率を把握することができます。

補足:※季節調整済みは、経済指標の季節的な変動を除くことで、経済の本来の動きをより正確に把握することを可能にする指標です。しかし、季節調整済みはあくまでも推定値であるため、注意が必要です。

3. 2023年第3四半期の改定値

前回の実質GDP(改定値)2023/11/29(水) に発表されたものは

実質GDP(改定値)(2023年 第3四半期)
結果 5.2%
予想 4.9% 前回 4.9%(実質GDP)
結果 3.6%
予想 4.0% 前回 4.0%(個人消費)
結果 3.6%
予想 3.5% 前回 3.5%(GDPデフレータ)
結果 2.3%
予想 2.4% 前回 2.4%(PCEコアデフレータ)

https://fx.minkabu.jp/news/283331 MINKABUより引用

4. 経済ニュースを読む際のポイント


米国実質GDP改定値は、経済ニュースで頻繁に取り上げられてます。
経済ニュースを読む際には、以下の点に注意しましょう。

  • どの改定値に基づいて報道されているか

  • 前年の同期比と前期比のどちらで報道されているか

  • 季節調整済みのデータかどうか

  • 他の経済指標との比較をされているか

これらの点に注意することで、米国経済の動向をより正確に理解することができます。

まとめ


米国実質GDP改定値は、米国経済の動向を把握する上で重要な指標です。改定される理由や最新データの分析を理解することは経済の把握で大切でしょう。


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