過去記事再掲載:利確しないの?
こんにちは!個人投資家のTAKA Chanです。
投資の世界では、数多くの格言があります。
これらは経験豊富な投資家たちが長い年月を通じて獲得してきた知恵の結晶です。
しかし、時には「利確しないの?」というシンプルな問いが、最も重要な教訓をもたらすことがあります。私も過去利確のタイミングほど苦しんだ事はないですし、多くの投資家の皆様も、買いよりも、売りの方が難しいことを知っていると思います。
このブログ記事では利益確定の重要性について考察していきたいと思います。
最初から余談で恐縮ですが、利確のエピソードで私はジム・クレイマーのこの話が好きです。
子供の頃お母さんから買ってもらった青いセーターの話し。
よければ見てください。
Makabeeのジム・クレイマー応援サブchより
https://youtu.be/InRdfFMiIPc?si=VZ3gsTc8u-Ti-ZsI
利益確定を検討するタイミングは?
以下は、利益確定を検討する一般と言われているタイミングです。
目標金額達成 :事前に設定していた目標金額に達した場合
投資期間終了 :投資期間が終了したときは、ポートフォリオの見直しを行い、必要に応じて利益確定を行うでしょう。
リスク許容度の変化 :投資を始めた当初と比べてリスク許容度が変化した場合は、ポートフォリオの見直しを行い、必要に応じて利益確定を行いましょう。
税金対策 :利益確定のタイミングによって、納税額が変わる場合があります。税金対策も考慮して、利益確定のタイミングを検討しましょう。
個人の状況による違い
上記に加え、個人の状況によっても利益確定の時期は変わってきます。
年齢 :年齢が上がると、リスク許容度が低くなる傾向があるらしいです。そのため、若い投資家よりも早く利益確定を行う傾向があります。
収入 :収入が高い投資家は、損失を被っても余裕資金で補うことができるため、利益確定を急ぐ必要がないかもしれません。
投資経験 :投資経験豊富な投資家は、市場の動きを予測しやすいため、より有利なタイミングで利益確定を行うことができます。
資産が大きい方:そもそも資産が大きいため、少々の変動は蚊に刺された程度であるならば利確すらしないでしょう。世の中には日々何千万の上げ下げなど普通な投資家も結構いますよね。
投資目的による違いが大きい
投資目的によって、利益確定の時期は変わってきます。
短期投資 :短期投資の場合は、短期的な利益を追求するため、値上がりしたタイミングで利益確定を行います。
長期投資 :長期投資の場合は、長期的な資産形成を目指しているため、短期的な値動きに惑わされることなく、長期的な視点で利益確定を行います。
しかし利確の本質はここからです。
その1. 利益(含み益)は紙の上の単なる数字に過ぎない
「実現されない利益は、幻に過ぎない」
多くの投資家は、紙上での利益(含み益)に満足してしまいがちです。しかし、その利益を実現するまで、当然ですがそれはただの数字に過ぎません。
含み益では百円のお菓子すら買えませんし、引き落としも何もできません。
現実はそうなんです。
市場は常に予測不可能であり、今ある利益が明日も存在する保証はどこにもありません。利益を確定させることは、投資を現実のものに変える行為なのです。真理なのですが意外と忘れてしまいがちです。
その2. 欲張りは失敗の元
「欲張りは最終的に失敗を招く」
投資においては、十分な利益が出たら手仕舞いすることが重要です。市場が好調な時、更なる利益を期待してポジションを長く保持する誘惑に駆られがちですが、これが損失につながることも少なくありません。利益を確定させることは、欲張りを抑制し、安定した収益を生み出す戦略の一部です。
その3. 時間は最も貴重な資産
「利確は時間を取り戻す行為である」
投資において、利益を確定させることは、単に金銭的な利益を実現するだけではありません。それはまた、投資家にとって最も貴重な資産である「時間」を取り戻す行為でもあります。利益を確定させ、市場から離れることで、家族や趣味に費やす時間を増やすことができるのです。
その4. 損切りと利確は表裏一体
「損切りを恐れず、利確を怠らない。」
投資を行う上で、損切りは避けて通れないテーマです。しかし、利確の重要性はしばしば見過ごされがちです。損切りと利確は、リスク管理の表裏一体と捉えるべきです。損失を最小限に抑えることができれば、利益を確定させる余裕も生まれます。逆に言えば、利益を適切に確定させることで、損切りの際の心理的プレッシャーを軽減できるのです。
結論
「利確しないのか?」
この単純な問いは、投資家が自身の戦略と心理状態を再評価する機会を提供します。市場で成功を収めるためには、自分の感情を制御し、利益を確定させる勇気を持つことでしょう。
利益を確定させることは、時には機会損失を意味するかもしれませんが、長期的な視点で見れば、賢明な資産管理の一環となります。市場は常に変動しますが、実現された利益はあなただけのものです。
投資は常に自己制御、リスク管理、そして時には勇気を要する決断から成り立っています。利確することは、これらすべての要素を体現する行為であり、長期的な成功への鍵です。だからこそ、利益を得た際には、「利確しないの?」と自問自答し、その答えがあなたの投資哲学と長期的な目標に合致しているかを確認することが重要です。
成功への道は一直線ではありません。
しかし、利益を適切に確定させることで、その道をより安定したものにできることを願います。
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