僕はおそらく死ぬだろう

僕はおそらく死ぬだろう
人が見る僕が
あまりに違い過ぎるから
人が望む僕の手が
もう一度、と吸い込む空気を
奪い去ろうとするから

簡単なことしか言えなくなった
難しいことはどうやら嫌われるらしい
もう少し、あとほんの少しで理解できるのに
手が届くほどの距離は瞬く間に煙に消えていく

ひと思いに飛び去ることができたらいい
心という小さいものは
水溜りのひと跨ぎで大きく膨らみ
震え
赤らめるものだから

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