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健康なカラダのステップ:低反発寝具と適切なストレッチの重要性

腰痛は日常生活において多くの人が直面している問題です。
気になっている時には、まだ痛みに対して改善できる課題があることを理解していきましょう。

多くの方を診療する中で、今改善しておかないと、20年後には、腰椎が変形していしまい、シビレや椎間板圧迫、脊柱管狭窄症になるケースを毎日拝見しています。

いかなる時も、痛みは、改善のためのシグナルです。


適切な対処により改善する必要があります。
今回は、人生初のステージレースに250km参加されるTさんとお話しており、もう一歩踏み込んで伝えたいことがありました。

日常生活では、現在腰痛はありません。
ただ、以前腰を痛めていたこともあり、レース中の寝具に対して不安を感じていました。

自宅での就寝も、もちろん問題ありません。
以前は、固めの寝具で就寝していた時に、腰部の痛みで起きることがありました。しかし、低反発マットレスを、寝具の上に引くことで寝返りが減りよく眠れるようになっているとのことでした。
もちろん、低反発を使用してしか寝れないことに問題を感じていました。

なぜ低反発寝具利用を診療でおすすめしないか?


私たちは、低反発マットをおすすめしていません。その理由は、低反発マットレスが寝返りを減らすからです。このマットは、長時間同じ姿勢で寝やすくする一方で、健康な身体には寝返りが必要です。
寝返りは血流を良くし、体をリラックスさせる重要な動作です。柔軟な身体なら硬いマットでも快適に眠れますが、体が硬く動きにくい場合、寝返りが打てず、痛みとして感じることがあります。

低反発素材は体とマットの間の空間を埋め、体がマットに触れる面積を増やして圧力を減らします。これは一時的な快適さをもたらしますが、長期的には体の硬直につながり、健康な体の動きを妨げる可能性があります。
したがって、寝返りが打てる健康な体を保つためには、低反発マットの使用を控えることをお勧めします。

低反発マットレスとカラダの動かし方


低反発寝具を使い始めたら、それに頼りすぎないでください。これらの寝具は、一時的には快適に眠れるようにしますが、長期的には体の動きを制限することがあります。体の可動域を改善し、どこでも快適に眠れる体を目指しましょう。低反発寝具に依存すると、体が硬くなり、将来的に動きづらくなる可能性があります。

【なぜ寝返りが打てず、目覚めてしまうのでしょうか?】
これは、背骨が動かせなくなっているサインかもしれません。
背骨は脳から脊髄神経が通る大切な大黒柱です。

リセット方法にはこちら!

【背伸びストレッチ】


姿勢治療家(R)の書籍
調子がいい!がずっとつづくカラダの使い方から

姿勢治療家(R)背伸びストレッチ サンクチュアリ出版より


まず、足を肩幅に開いて立ちます。
両手を胸の前で組んで、手の甲を見ながら、ゆっくりと手と顔を天井に向かって上げていきます。

次に、顔を正面に戻して、体を上下に大きく伸ばしてみます。
最後に両手を左右から下ろしてましょう。
この背伸びをするときは、体全体を伸ばす感じでやってみましょう。
背中や腕がリラックスできますよ。


【肩が痛くて目覚める場合】
関連する筋肉がすでに硬くなっていることがあります。
背伸びチェックを試してみてください。
腕が耳の横まであがりますか?

同様に対策として、背伸びストレッチをしてみてましょう!


【腰が痛くて目覚める場合】
それは腰椎と股関節の動きが制限されているサインです。体は本来の骨格通りに動いていれば、痛みや動作制限は起きません。
寝具選びを考えるとき、体がすでに動かせない状況になっているかもしれません。
低反発寝具でないと、よく寝れなくなっているカラダを改善していかないと、将来動けなくなる階段を上がっています。


股関節ストレッチ

股関節の前面を伸ばしています。

まず床に、左膝をつき、右膝を立てます。
背筋をピンと伸ばし胸を張ります。
ゆっくりと右膝を前に出るようにしながら、腰を下に落とします。
左手を天井にむかってまっすぐ上げて深呼吸します。
5秒✖️15回
このストレッチは、腰の前面と足の付け根(股関節)を伸ばすのに役立ちます。

椅子ストレッチ


椅子ストレッチ
背中の背骨のカーブをしっかり保って行いましょう

まず、椅子に浅く座って、左足をまっすぐに伸ばします。
足の裏が天井に向くようにして、上半身を足の方に傾けます。
このときに足首が直角に曲がっていることが大切です。

次に、足の裏の筋肉を伸ばすために、股関節から前に体を折り曲げます。
硬い方は、膝を少しだけ曲げても大丈夫です。
深呼吸して、 5秒間を15回繰り返しましょう。

まとめ

私たちは日々の生活の中で、腰痛などの体の不調に直面することがあります。これらは体からの大切なサインで、改善が必要であることを教えてくれます。低反発寝具の使いすぎに注意し、体の動きを制限しないようにしましょう。背伸びストレッチや股関節ストレッチ、椅子ストレッチなどの簡単な運動を日常に取り入れ、体の硬直を防ぎ、どこでも快適に眠れる体を目指しましょう。

姿勢治療家(R)の診療では、一人一人のライフスタイルに合わせたアプローチを大切にしています。それぞれの生活習慣や条件に応じて、習慣化に向けた具体的なアドバイスやサポートを提供します。日々の小さな改善が、長期的な健康と快適な生活をもたらすことに繋がります。

覚えておいてほしいのは、今があなたの一番若い時です。積極的に改善を進め、健康な体を維持しましょう。一歩一歩の努力が、将来のあなたの健康を守るための大切なステップです。

姿勢治療家(R)
仲野孝明


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