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JR全線完乗の旅/第19回武豊線他/2016年6月13日

藤沢お休み便。今回は前職の集まりが本社のあった名古屋で開催されるので、東海道本線を下っています。途中の沼津駅で現在勤める会社の専用貨物列車「福山レールエクスプレス号」とすれ違う事に気づきました。

2013年に東京〜大阪間で運行を開始した専用貨物列車は、2015年には東京〜福山間も増え2本になりました。(現在は名古屋〜福岡間も増え3本体制)ちょうど福山からの列車が来ると待ち構えていたら、20両編成で総数40個のコンテナが通過していきました。

仕事や貨物の中身は私達のトラック運行と全く同じ。私達はトラックに荷物を積み込んで目的地まで走り、到着したら荷卸しをして仕事が終了します。全国津々浦々に荷物が届くように配車された運行に従っています。出雲を出発して何日も経ってから、やっと出雲に戻ってくる事になるのです。(そのおかげでお休み便があるのですが)

結果として家を留守にする仕事内容が敬遠され、慢性的なドライバー不足に陥っています。しかし、貨物列車を利用する事で、積み込んだドライバーはJRの貨物駅まで走るだけで、毎日家に帰ることができます。さらに、地球温暖化対策のモーダルシフトにも合致して一石二鳥なのです。

ただ、災害や事故等で東海道本線が不通になれば、全てのコンテナがごっそり遅れてしまいます。一方私達トラック便は、東名や新東名高速が通行止めになっても、中央道や国道1号線等を迂回して、何とか目的地までたどり着く臨機応変さがあります。

名古屋での集りは夜なので、空き時間を利用して大府駅から武豊線を初乗りです。驚いた事に武豊線は東海道本線よりも歴史が古い明治19年の開通で、東海道本線を建設する資材を武豊港から陸揚げし、運搬するために敷設された路線だそうです。

■武豊線(大府〜武豊)313系

途中の亀崎駅は、明治19年(1886年)にできた現役最古の駅舎。(諸説あるそうですが)

続いて半田駅にある跨線橋は現役では日本最古で、明治43年から利用されているとの案内板に再びびっくりでした。

半田駅から徒歩20分で「半田赤レンガ建物」を訪問。明治31年(1898年)にビール工場として建てられたお洒落な外観で、1996年まで現役の倉庫として利用された近代化産業遺産です。

壁には太平洋戦争の時に受けた機銃掃射の跡がありました。

名古屋で懐かしい昔の仕事仲間と再開し、喉がガラガラになるまで喋りました。皆さん見事なほどに頭が白くなっていましたが、以前と変わらずにご活躍で勇気をいただきました。

■東海道新幹線(名古屋〜東京)N700系

JR全線完乗の旅では初の新幹線。そして久しぶりの新幹線乗車です。携帯バッテリーを利用しスマホの電池残量を気にしながら、旅の顛末をまとめていました。下車時に足元を見るとなんとコンセントを発見。武豊線の歴史に驚き、新幹線の最新車両の設備に驚く旅でした。

武豊線
(大府〜武豊)
19.3km
東海道新幹線 東側
(名古屋〜東京)
366.0km
今回乗車 385.3km
【通算】 4167.2km

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