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My Only REDWINGS



俺がブーツにハマったきっかけは…
兄が持っていたレッドウィングがきっかけだった。

それまでストリートファッションにしか興味のなかった俺は、兄の影響でルード系や西海岸のファッションを好きになり、最終的にはアメカジにたどり着いた。

フェローズの服や、よく知らないA-2のジャケットを好きで着ていた。

そして兄からレッドウィングのブーツを貰った。
忘れはしない、8875、8179、スーパーソール、そしてポストマンだ。兄のセンスでポストマンはオールデンの靴紐に変えられていて、ドレスな雰囲気が漂っていた。

それから俺はずっと憧れていたベックマン、9011を手に入れた。
革の美しさ、ブラックチェリーというカラーの魅力、俺はすぐに好きになった。
学生時代のバイト代をはたいて、9011を買った。

それからというもの、俺はブーツをメンテナンスすることに生き甲斐を感じた。
自分と共に成長するブーツに愛着さえ覚えた。

しかし、ファッションというものは、自分の心を映し出した儚い物だと知った。
アメカジがあんなに好きだったのに、ブーツをメンテナンスすることに喜びを覚えていたのに、俺は服の系統を変えてしまった。

好きになったのはクロムハーツやドルチェ&ガッバーナなどのデザイナーズだ。
たしかにクロムハーツも元を辿ればバイカーだが、その頃の俺にはデザイナーズにしか見えなかった。

そして、服を好きな気持ちだけはあり、俺は古着屋で働き出した。
知識はあったが、たくさんの服を見ていくうちに俺はアメカジ以外の服をより好きになってしまった。

カジュアルやストリートが好きになって、俺はYouTubeを始めた。
大好きだったSupremeの動画を始めた。初めて動画を投稿したら3,000回を超える再生回数で嬉しくなって、Supremeを続けた。

それから登録者数も増えて、収益化にも成功した。ストリートファッションだから、スニーカーも好きになった。そして、多くのスニーカーを集めた。

だが、心のどこかで虚しさがあった。その理由は分からなかった。
好きだと思っているものに囲まれているのに、違和感のある自分の心に気づいていた。
自分をどうにか騙そうとしたが、日を増すごとに違和感は大きくなり、不安へと変わっていった。
俺はこのまま、トレンドに左右されたファッションを紹介するだけで良いのかと…

そんな時、職場にアメカジが好きな男の子が現れた。
彼はまっすぐな目を持っていた。そして俺と同じく、かつてストリートをしていてアメカジに目覚めたようだ。
俺は彼の熱い想いに、かつて眠っていた俺自身の情熱を呼び覚させられた。まるで魂が震えたようだ。

それから俺はレッドウィングの直営店で8875を買った。経年変化が1番楽しいと思えるブーツだ。
そこから、アメカジショップを巡って、たくさんの人と出逢った。
ブーツ愛を取り戻せたことで、俺は人生を取り戻した気がした。そして、俺は自信さえも取り戻せた。

アメカジは俺に自信を与えてくれる。
そして、その根源はレッドウィングのブーツだ。

これが俺のMyOnly Redwingsです。


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