推しが地元の後輩に提供したってよ
「推しが推しに提供するってよ」ってこと色んな音楽が好きな人なら一度は経験していると思います。
自分だとももクロに堂本剛が提供した「桃色空」。エビ中に川谷絵音が提供した「トレンディガール」「あなたのダンスで騒がしい」あたりでしょうか。
ただ、推しが地元の後輩に提供しているって経験してる人っていますかね?地元の範囲を広めればないことはないでしょうし、市町村に限定したとしても、横浜市みたいに規模の大きな市だと、同じ市内でもそれだけではあまり親近感が湧かないので「地元の後輩」って認識になりにくいと思います。
親近感が湧く範囲内で「地元の後輩」と思える人と限定した場合に、「推しが地元の後輩に楽曲提供した」という経験をした人って中々いないのかなと思います。自分がまさかそんな経験するとは思いませんでした。
1.まずエビ中好きになった話から
まず最初にエビ中を好きになった話から始めないといけません。自分がエビ中こと私立恵比寿中学を好きになったのは2017年です。
その前から様々な要因で関心を持つようになっていましたが、決定的なアルバムとなったのが2017年にリリースされた4thアルバムの『エビクラシー』です。
『エビクラシー』は在日ファンクボーンズ、たむらぱん、TAKUYA(元ジュリマリ)、四星球、Yogee New Waves、レキシ、CMJK、ヒャダインと過去にも提供してる作家と新規作家がそれぞれ参加している点でも面白いアルバムなのですが、その中で照井順政が「春の嵐」という曲を提供しています。
「春の嵐」は真山りかをフィーチャーしており、彼女の高いパフォーマンスや歌声が際立つ楽曲であり、この曲がきっかけで真山推し(二推し)になるほど印象的で好きな曲となりました。
2.そして楽曲提供した照井順政が推しになる
「春の嵐」を提供した照井順政の制作する楽曲のことも当然好きになった訳です。調べてみると照井順政は、2004年にポストロックバンドのハイスイノナサで活動を開始しました。
実験的でかつカッコよいサウンドに衝撃を受け、彼らの制作する音楽にハマってしまいました。照井順政はsiraphというバンドでも活動しており、これまた聴きこみたくなるサウンドでした。
さらには、sora tob sakanaというアイドルをプロデュースしていることも知りました。アイドルらしい歌声でポストロックのサウンドを歌っている彼女たちにしか出せない世界観にこれまた驚かされました。
ライブでは、ギターの照井順政含めた技術の高いバンドをバックに、時に変則的なリズムをも歌いながら踊るsora tob sakanaの楽曲やメンバーのことも好きになりました。sora tob sakanaは残念ながら2020年に解散してしまいましたが、今からでもであってほしい楽曲が沢山あります。
このライブ映像は、sora tob sakanaが主催したフェス『天体の音楽会』でのパフォーマンス映像です。『天体の音楽会』は2018年~2020年の3度開催されました。
このフェスにはアイドル、アニソン、バンドとsora tob sakanaと関わりのあるジャンルが集うフェスでした。siraphのような関りの深いバンドはもちろん、2018年にはKing Gnu、あのちゃんも所属していたゆるめるモ!、ジェニーハイとしても活動する中嶋イッキュウの所属バンドtricot、2019年には、フィロソフィーのダンス、Temparayらも出演。2020年にはサーキット形式となって、崎山蒼志や新しい学校のリーダーズらも出演しました。
照井順政は、最近では、『呪術廻戦』シリーズのサントラも手掛け、鈴木みのり、Clingらへ楽曲提供をしています。そんな推しの照井順政が提供しているのがアニソンシンガーYURiKAです。TVアニメ『宝石の国』のオープニング曲として歌唱しているのが「鏡面の波」です。
3.「地元の後輩」YURiKA
彼女を知ったきっかけは、照井順政がYURiKAとはすぴぃの画像の添付されたツイートをリツイート(Xになった今は‥分かってないのでそのまま)していたことでした。はすぴぃとはYURiKA、そして自分の出身地である埼玉県蓮田市のキャラクターです。(埼玉県深谷市のキャラクターで知られるふっかちゃんと同じ作者です。)
なぜ、彼がはすぴぃをリツイート?と調べたら、どうやらはすぴぃと写ってる人がYURiKAで楽曲提供しているということが分かりました。
「地元にそんな歌手いたんだなぁ」と思って、照井提供による2曲「鏡面の波」と「Dive into the colors」を聴くようになりました。ちょうどその頃に、先ほど名前を出した真山りかが月間アシスタントも担当することもあったニッポン放送のラジオ番組『ミューコミ+』にYURiKAがゲスト出演しました。好きな曲を「田んぼの真ん中で日々歌唱していた」というエピソードは、地元民的にはめちゃくちゃ風景が浮かぶというかマジで田んぼが多いとこです笑。
ただ、それだけだとまだ同じ市の人なんだなぁ程度だったのですが、中学の同級生の結婚式に参列した際、別の中学の同級生からYURiKAとは思ってた以上に遠くない存在だということを聞きました。「地元の後輩」感が強まりました。
その後、2020年のsora tob sakanaの主催フェス・天体の音楽会に行った際、YURiKAのステージと特典会にも行きました。地元が一緒の話等をして、自分の音楽趣味的には専門外ではありますが、より応援したいなと思いました。
4.YURiKAの楽曲を紹介
アニメやアニソン専門ではない自分なりに興味がある曲を紹介してみます。
4.1鏡面の波
自分が、YURiKAを知ったきっかけが照井順政が作詞・作曲・編曲で提供したこの曲です。先述したように、ハイスイノナサ、siraph、sora tob sakanaの楽曲制作での実験的なサウンドで知られる作家です。
『宝石の国』オープニング曲として歌唱された「鏡面の波」は照井らしいリズムに変則的な印象の強いですね。
リズムの変則もあり歌うのがとても難しい楽曲ながら、ライブでもバンドとともに堂々と歌い上げていて素晴らしいです。(演奏しているバンドも凄いけど。)
4.2ふたりの羽根
YURiKAを応援している地元の同級生にオススメ曲を聞いたところ「ふたりの羽根」を勧められました。高校女子バドミントンをテーマにした『はねバド!』のオープニング曲として起用された曲です。作詞と編曲には「世界で一番かわいい音楽をつくります。」で知られるヤマモトショウ。(2023年には、エビ中の「kyo-do?」を提供しました。ってまたエビ中かい!)そして、作曲にはいきものがかりの水野良樹という豪華タッグによる楽曲です。
YURiKAの明るい印象の歌声にピッタリの楽曲ですね。
4.3ROMA☆KiRA
2022年にリリースした楽曲からは「ROMA☆KiRA」を。こちらは『ロマンティック・キラー』オープニングテーマです。作詞は、タキツバ、NEWS、キスマイ等のジャニーズ等J-POPやアニソンゲームソングの作詞を手掛けるくまのきよみ。作曲編曲は田村ゆかり、藍井エイルはじめ、多数のアニメ関連ソングやSKEやボイメン等アイドルも手掛けている白戸佑輔です。
明るくも力強く歌い上げていていいですね。
まさか地元の、それも結構近いところに好きなソングライターに提供を受けているシンガーがいるとは思っていなかったので、彼女の活躍は嬉しいです。
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