配信ライブにこだわってきたサカナクション

 2021年11月20日、21日にサカナクションの配信ライブ『サカナクション SAKANAQUARIUM アダプト ONLINE』が開催されました。

 今回のオンラインライブは12月から開催されるツアーや3月30日発売予定のアルバムへとつながる第一章"アダプト"。さらには第二章となる"アプライ"へと移行する流れのスタートとなります。コロナ禍へ順応し、そしてそこから応用していくという、現在伝えるべきメッセージを伝えています。

 ネタバレはなるべく具体的な部分は避けますが(それでもネタバレになっちゃうかもなので注意)、とても生で行われているとは思えないほどの完成度でした(ってか、生じゃないよねと疑っているレベル笑)。

 また、曲の歌詞やMVなども反映した演出が素晴らしかった。また、山口一郎が様々な場面を行き来する姿も配信ライブだからこそできますよね。

 普段のサカナクションのリアルライブもそうですが、照明や映像へのこだわりも尋常じゃなく、楽曲によって証明の色が異なったり、CGがかなり壮大に使われたりしていました。

 ライブの前半はいわゆる"中層"、"深海"よりなサウンドの楽曲が多い印象でしたが、後半にはアップテンポのファン以外の層にも知られた楽曲が並んだセトリも魅力的です。

 また、アルバム『アダプト』に収録されるであろう新曲も気になる曲だらけでアルバムリリースが楽しみです。

 バンドメンバー以外の演者の起用も好きですね。特に最後から2番目の曲とか。

 普段のリアルライブでも、音楽体験というものにこだわっていて、コロナ以前は結局ライブは生で体験できるものという意識が強かった山口が、コロナ禍でできることを突き詰めた時に、前回や今回のようなオンラインライブを作り上げたということ。

 音楽業界が「結局配信ライブよりもリアルなライブ」という流れの中でも、配信ライブの可能性を追求してきた山口一郎やサカナクションは、音楽を中心としたエンターテイメントの中でやはり別格の存在なんだと再認識しました。


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