疾走感

今すぐ本屋に行って「図書館の大魔術師」を買って読め。

あいさつ

どうも、たかです。駅中の本屋でアルバイトをしているしがない書店員です。

今回は最近読んでて鳥肌が立ちまくった作品。「図書館の大魔術師」について紹介をしていきたいと思います。


「図書館の大魔術師」

現在講談社。goodアフタヌーンで掲載中の漫画。コミックスは2巻まで出ており、異世界ビブリオファンタジーとして圧倒的画力を魅せる作品である。

あらすじ

小さな村に本が大好きな少年がいた。彼はいつか本を愛する人と世界中の本が集う本の街「アフツァック」に行くことを夢見ていた。しかし彼は耳長の種族であり、貧民街に住んでいるため村の図書館の本を借りることも読むことすら許されていなかった。そんなある日。ある司書(カフナ)との出会いで彼の物語は動き始める...。


もちろん皆さんタイトルにも書いてある通りここまで読んでるということはもうすでに図書館の大魔術師をすでに読んでるということですよね?

もしまだ読んでない方はこのnoteをすぐ閉じ、本屋かAmazonのKindle版を買って読んでくださいリンク貼っておくんで。

Amazon

Honya club


なぜこの作品を気になり始めたのか。

まずなぜ僕がこの作品を見始めたのか。

単純です。

売れてたからです。

最初は名前も知らないコミックでした。1巻が出始めやたら売れていました。表紙が僕好みの絵だったので今でも覚えています。し実物買った人はわかると思うのですが、かなり表紙が良くできており、幅も分厚く簡単には折れません。コミックというよりかは一つの作品として物ができています。そこから興味を持ち始め数か月経ちました。今度は2巻の発売でした。これまた1巻同様好みの絵柄で分厚く作品という重みでした。この時すでに1巻は何度も重版しており。4刷までいっていたと思います。


本題

さて、重要な中身なのですが。皆さんどうですか?読んでみて。

物語はスローペースです。4話でタイトル回収なのですから(しかも月刊誌)。なぜなら主人公は何の変哲もない。なんなら村から迫害受けてる貧民街の少年なのです。

つまりは「ゼロ」からのスタートなのです。少年漫画のようにすごい力や才能を持っているわけでもなく、身近にすごい人がいたわけでもなく、ただの一般人。何ならステータス的には普通の人より下です。村の人から迫害や差別的な言葉を受け、姉は自分の学校に行くために働いてくれている。住んでいる場所も村ではなく貧民街。周りとは違う髪色と長い耳。

圧倒的に不利な主人公なのです。間違いなく。なので必然的に話はスローペースになります。ある意味一般人が物語の主人公になるのですから。そりゃあ話の説明ごとやイベントが起きないと主人公になれませんからね。今回のこの物語は少年がある司書(カフナ)に会い、そして約束を交わしたことにより初めてこの物語の”主人公”になることが出来ました。それまではある意味序章でありその子を中心で語られてただけの話です。主人公にはなれてないのです。

それを思わせるかのように、主人公のシオ=フミスという名前は4話のカフナとの別れの時に初めて出てきます。(ほんとこれを知った時は鳥肌もんでした。)


イラストはめっちゃきれいです。さすが月刊誌。

特に26,7ページの1枚絵。背中に町の背景を映し少年がポツリと映っている絵。

この1枚がこの物語を表現している1枚だと思います。

少年の背中には発展している村。建物も多く周りの山々が見えとても豊かな場所。向かっている方向は草花が生い茂っていて、とても後ろの村ほど発展はしていない。

しかも少年は絵に対して小さく、この村と少年の位置関係を築いてなおかつ少年は村にとって、世界にとってはちっぽけな存在。そう表現している1枚だと思います。(しかも少年が真ん中ではないところがまた良き。)

この作品すごいとこは本に対する情報量です。

本の修復方法や歴史。図書館のあるべき姿の論など様々な驚きや知識をくれます。

そしてもっともこの作品の話題を呼んでるのが原作のことです。これはいろいろな人がブログで書いているのですが、表紙に載っている原作「風のカフナ」が存在していないのです。今の時代ネットで検索をかければ何かしらヒットするのですがこの風のカフナに関しては何もヒットしないのです。

原作の存在しない漫画。これってめっちゃワクワクしません?

いろいろな説が出ていますが、僕はこう思っています。

「図書館の大魔術師」の話の中でこの原作「風のカフナ」が出てくると思っています。

真相は今後わかるとは思いますが、どう転んでもこの原作行方不明問題はすごいと思います。


どうだったですか?

このマンガ読みたくなってきたでしょそうでしょう。

是非お近くの書店もしくは電子書籍にてご購入をおすすめします。


今回はここまで。ではでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?