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ファンダメンタル分析について

はじめに

こんにちは、Takaです。
株価分析の手法の一つ、「ファンダメンタル分析」について説明します。
株価の分析方法については様々な手法がありますが、大きく「ファンダメンタル分析」と「テクニカル分析」の二つの流派があります。今回紹介する「ファンダメンタル分析」はいわゆる証券アナリストとよく使用している分析方法です。

ファンダメンタル分析とは

ファンダメンタルとは企業の経済状態を表す指標のことです。
つまり売上高・利益といった業績や、資産・負債などの財務状況から、株価の真の価値を予想する手法を「ファンダメンタル分析」と呼びます。

例えば最もメジャーな手法として「株価収益率」を用いた予想があります。

株価 = 一株当たり純利益 × 株価収益率

「株価収益率」とは、「一株当たり純利益」が今後どれだけ成長するか予想したものです。

  • みずほフィナンシャルグループ:8.88倍
    これは銀行業であるため、新しい収益モデルが生まれにくいと考えられ、低めの数値となっています。

  • サイバーエージェント:39.09倍
    サッカーW杯の放送で有名になったAbemaTVを運営する会社です。今後も新たな収益モデルを生み出し、ますます純利益を成長させることを期待され、高めの数字となっています。

もし自身の分析の結果、株価収益率が低く評価されていると判断するのであれば買い、高く評価されているのであれば売り、と取引をすることで、利益を目指します。

ファンダメンタル分析の弱点

すごく理にかなった株価予想のように思えますが、実際なかなかうまくいかないのが現実です。改めてファンダメンタル分析の弱点を紹介します。

真の価値を予想することは難しい

上記では「株価収益率」を例に説明しました。成長率や成長年数を用いて予想を行いますが、計算方法も確立されていない上、正しい成長率や成長年数も分かりません。仮定の数値を仮定の計算式に入れるため、人によって結果がバラバラになるのは仕方がありません。

外的要因の影響が大きい

株価の変動は企業の業績だけではありません。
例えば2022年末に日銀から長期金利の上限見直しの報道があった際、銀行株は軒並み10%近く株価が上昇しました。逆に経営陣の不祥事による株価の下落もあり得ます。
このようなランダムに発生する事象を予想に的確に織り込むことは至難の業と言えるでしょう。

市場が正しく動くとは限らない

仮に自身の予想が正しいものだったとしても、それに同調する人がいなければ株価は動きません。バブル期のように明らかに割高な株価を示していても、短期的にはさらなる株価の上昇を目指してしまいます。
正しい価値を見極めることと、利益を得ることは必ずしもイコールとはなりません。

おわりに

今回は「ファンダメンタル分析」について説明しました。
今回の説明から、プロの投資家であっても必勝法を持っている人はいないということを理解しましょう。最近はファンドマネージャー以外にもYoutuberやインフルエンサーといった、投資情報を発信する人はたくさんいます。参考にすることは大事ですが、妄信しすぎないよう注意は必要ですね。


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