M1ライフルの照星についての考察

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M1ライフルの照星の考察 横風だったりで照門を左右に動かしライフルの姿勢を変える事で着弾点を調整する時があります。 細かい問題ですが、この左右ずらした時に照星の側面が見えてしまい、見かけの照星の中心がズレてしまう事が考えられます。 これをM1ライフルで考慮してるのか

fig1

照星の中心がずれると 問題:弾着点がその分ずれる(距離が遠いとズレ量も大きくなる) 実際のところ、M1ライフルの照星の形状は傾斜があり考慮してる様に見えます。 本当に考慮されてるのか、それを確認すべく必要な傾斜はどのくらいなのか計算してみました。

①左右について 照門の左右移動量は、レシーバーに刻まれているマークから求めました。 左右移動量:0.25"/2=0.125" (画像のタンジェント内の寸法は誤りです) 照星〜照門までの照準半径は27.977"より、アークタンジェントで角度を求めると、 角度変化量:0.26°(<0.5°) と成立する

fig2

②上下 まずは照門の上下移動量を求めます。 照門は構造上、回転します。 初期状態と回転角が分かれば良さそうです。 これは以前に求めたので詳細は割愛します。 上下移動量:0.483"

fig3

照門の初期状態における照星との高さは図面から求めて(詳細割愛)、0.07"です。 求めたい角度は水平線より上側なので、最終的に求められる角度θは θ=0.85°(<1.75°) θは照星の最小傾き1.75°より小さいので、M1ライフルの調整ノブを一周回しても、照星の上辺は見えません。

fig4

よって照門の調整で照星の余計な面まで見えてしまわない様な考慮を、M1ライフルではされています。 ただ寸法ばらつきの事を自分で見ていないので完璧ではないのですが、結構良さそうな感じです。

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