M1ガーランドに関する参考資料のメモ

投稿者のメモ、都度追加する
ご参考になれば。

大まかな流れ

現在把握してる主な資料の流れ

M1ガーランド、ひいては米軍の半自動小銃開発の情報は当時からちょくちょくと出ている。
関係組織の報告書はもちろん会誌にも状況が説明さており、民間向けにはAmerican RiflemanというNRAの雑誌で情報が伝達されていた。
そして1948年、M1ガーランド文献の金字塔と思われるBook of the Garandが出版された。開発関係者によるM1ガーランドの本は後にも先にもこれだけだろう。
そして1980年代にM1ガーランドの調査に関して重要な文献が次々と出てきた。恐らくスプリングフィールド造兵廠の閉鎖および博物館の開館の影響で関係者への取材や物品、資料の調査が集中的に行われ、それまでの調査と結び花開いたのであろう。
Ezel氏やDuff氏はもちろん、スプリングフィールド造兵廠博物館の学芸員による本が出版された。
またGarand Collecter Association(GCA)のジャーナルは今でも季刊で出版されており、M1ガーランドの研究は続けられている。
さらに2013年にはCanfield氏のThe M1 Garandが出版された。800ページにもおよぶ情報量、1000箇所以上の参考資料、パーツの変遷が実物のカラー写真つきでふんだんに載せられおり、満足する文献に違いない。

読んでみた参考資料集(順不同)

Book of the Garand
著者Julian S. Hatcher、1948年
Amazonで購入。開発関係者による半自動小銃開発史およびM1ガーランドの歩みについて。

American Rifleman
NRAの雑誌。Internet archiveにて1941年頃までのアーカイブが公開されている。M1ガーランド批判キャンペーンを直に読める。
また現在でもM1ガーランドに関する記事が出ており、以下のリンクから読める。

The Great Rifle Controversy
著者Edward Ezel、1984年
Internet Archive にて閲覧可能。M1ガーランドからM16 までの流れが詳細に書かれている。John Kewish氏とGarand氏との確執についてもある。

Conservative Innovators and Military Small Arms
スプリングフィールド造兵廠博物館の運営元が出版。スプリングフィールド造兵廠の歴史を事細かにまとめられている。アメリカンシステムから造兵廠の衰退、WW2による役割の変化に閉鎖まで。労働者のことから工作機械にまで至る超大作。閲覧は以下のリンクまで

The M1 Garand
著者Bruce N. Canfield、2013年
Amazonにて購入。半自動小銃開発の始めから現在に至る調査範囲、部品や付属品の変遷までまとめられている。これ読めばたぶんすごく詳しくなるはず。あまりの情報量の多さに読み切れてない。

Springfield Armory National Historic Site
スプリングフィールド造兵廠博物館の収集物の一部を閲覧可能。小銃、当時の写真まで。リンクは以下の通り。

The Springfield Armory: Forge of Innovation
スプリングフィールド造兵廠博物館で収集した資料、取材などを通じて造兵廠の歴史を公開するサイト。元造兵廠職員の取材記録があり、興味深い。リンクは以下の通り。

http://www.forgeofinnovation.org/index.html

Popular Science 1940年12月号
グーグルブックスで閲覧。P.68〜71、235、236にガーランド氏本人に関する記事が掲載されている。

Cases decided in the court of claims of the United States
グーグルブックスで閲覧。P.106からとある弁護士の遺族と政府との判例があり、それがガーランド氏と関わる。ガーランド氏とキーウィッシュ氏が特許で争った際にガーランド氏と弁護士が交わした契約について。詳細な記録が残っており、1920年前後のガーランド氏を追うのに興味深い。

A Persan take on the M1
イランに配備されたM1ガーランドに関するブログ記事。


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