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takaさんぽ【城西大学化石ギャラリー】

 皆さんこんばんは!takaです。自宅や職場近くの木々の葉っぱが色づいてきて、いよいよ秋本番といった感じですね。日もだいぶ短くなり、5時ごろになるともう外は真っ暗で、一年が過ぎるのが早いなぁと感じております。
 さて、前回の投稿から色々ありまして記事の更新が遅れておりました、申し訳ありません。また少しずつですが自分の好きなものを、のんびり投稿していければと思います。
 そして、今回は東京千代田区にあります、「城西大学水田記念博物館大石化石ギャラリー」を散歩してきました。


城西大学水田記念博物館大石化石ギャラリーとは

博物館を知ったきっかけは?

 今回、この博物館を知るきっかけとなったのが一冊の本でした。その名も『化石になりたい』です。誰しも一度は「化石になってみたいな」と思ったことがあるはず(?)でも、どうしたら化石になれるのか、そのメカニズムをユーモラスに書いている本です。この本の中で、城西大学化石ギャラリーの化石が掲載されており、その姿に感動し「これは直接見に行かないと!」と謎の使命感に駆られたのがきっかけです。

土屋健 著『化石になりたい』

城西大学化石ギャラリーってどんな場所?

 地球生命や自然科学への探求心を育むために、学校法人城西大学が設立した博物館施設となっています。

入口前の年表

どんな化石を見ることができるの?

 東京大学名誉教授の大石道夫氏や中国遼寧省古生物博物館より寄贈された約200点の実物化石標本を見ることができます。(しかも入館料は無料です!!)
 また、大石氏所有の化石は「大石コレクション」といわれ、ブラジルやレバノンで採集された白亜紀の魚類化石、米国やヨーロッパで採取された古生代の魚類化石を中心に様々な化石を見学することができます。

いざ、博物館へ!

 今回は東京メトロ半蔵門駅をスタートし、城西大学を目指したので最初入口が分からず、大学の周りをウロウロしてしまいした(笑)。不審者と思われていなければいいのですが(-_-;)
 博物館の入口は階段を下りて、大学の建物の裏手にありますので慌てずに降りていただいて降りたところにある黒い大きな扉が入口です。

ティラノサウルスの仲間の全身骨格がお出迎え!(この時点でテンション上がってます)

圧巻の展示室

 展示室自体は、一部屋となっていますが約200点の化石達が壁にびっしりと展示されている様子には感動しました。(しかも全て本物だなんて、よりテンションが上がります。)
 主に古生代や中生代の魚類がメインではありますが、中には小さな虫の化石や植物の化石もあります。
 その中でもお気に入りの化石達をご紹介したいと思います!! 

部屋いっぱいに化石が展示してあります!
魚の化石が沢山ありますよ!
小さなサソリの化石なども展示してあります。

翼竜『アンハングエラ』

 まずは展示室に入った真ん中ほどに、翼竜のアンハングエラが口を大きく開けてお出迎えしてくれます!
 アンハングエラは白亜紀前期に生息していたといわれる翼竜(プテラノドンなど)の仲間です。名前の意味は「年老いた悪魔」を意味し、翼を広げると5m以上にもなったといわれています。
 食性は肉食で魚などを主に食べていたようですね。カッコイイ!!

最初ブーメランかと思いました(笑)
細かい歯までくっきり残ってますよ!

変わった魚『ヘリコプリオン』

 お次はちょっと変わった軟骨魚類ヘリコプリオン!
化石だけ見ると、アンモナイト?何かの植物?と思ってしまいますが、実は「歯」の化石です。
 これまで、このような螺旋状の歯がどのように体に収納されていたのか謎でしたが、近年のCTスキャンを用いた研究でやっと分かったそうです。(科学の力ってすごいですね!)
 名前の意味は「巻きひげのようなノコギリ」という意味で、全長は3~4mほどあったそうです。古生物って個性豊かで面白いですよね!

最初何の化石かよく分かりませんでした(汗)
こんな生き物が居たなんて、ワクワクしますよね!

これが見たかった!『カラモプレウルス』

 お次は、今回私がどうしても見たかった「カラモプレウルス」の化石です。カラモプレウルスは、中生代前期白亜紀に生息していたといわれる古代魚の化石です!
 この化石のどこに感動したかというと、通常、魚類の化石は魚拓のように平面的に展示されることが多いのですが、このカラモプレウルスは立体的で何より躍動感たっぷりの化石です。まさに水から飛び出したところを化石にしたような姿です。あまりの姿にしばらく見惚れておりました。美しい!!
(これは、化石化が急速に進んだためのようで、このような現象を『メデューサ・エフェクト』というようです。)

まさに水面から飛び出たところがそのまま化石になったようですね!
こちらも細かい歯までしっかり残ってます!

 学芸員の方のお話しではクリーニング(化石から岩などを取り除く作業)の段階で立体的に取り出しているとのことでした。また平面、立体、それぞれの化石の形状には研究をする上で利点があるらしく、
平面的な化石:骨の本数などが鮮明で骨格が分かりやすい
立体的な化石:お腹の中に残っているものや、体内の寄生虫の研究に役立つ
などなど、親切に教えて下さり、大変勉強になりました! 

確かに細かい骨まで分かりやすいですね!
お腹を開けたら『最後の晩餐』が何か分かるかも!?

おわりに

 今回の城西大学水田記念博物館大石化石ギャラリーでの散歩はいかがでしたでしょうか。
 この他にも紹介しきれない化石が沢山あるので、ぜひとも足を運んでみてはいかがでしょうか?きっと新たな発見がありますよ!
詳しい場所や会館時間等については下のリンクを参考にしてみてください。
 それでは、また次の散歩でお会いしましょう、さようなら~

入口のカウンターではギャラリーオリジナルグッズも購入できます。
今回は『クラドキュクルス(上)』と『アンハングエラ(下)』のポストカードを買っちゃいました!どちらも渋くてカッコいいですね!


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