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スポーツゲームがもっと楽しくなる為に

この前は子供たちとスポーツゲームをするときに、コーチ達が考えていることを書きました。

そして今回はスポーツゲームがもっと楽しくなるために、ということでゲーム中に行う作戦会議について書きたいと思います。

今週のアスリート塾朝霞
月曜の小学生(レクリエーションクラス)クラスでは、最後にタッチラグビーのスポーツゲームを行いました。

当然みんなラグビーは聞いたことありましたが、細かいルールや動き方、得点の取り方、守り方などは知りません。

簡単に進め方だけ伝えて、
コーチたちも一緒に入るからまず練習でやってみようかー、とスタートしました。

当然、なかなか上手くいきません。
それでも続けていくと、少しずつ良い動きをする子が出始めます。

では、そろそろ試合のようにやってみよう!
というタイミングで最初の作戦会議が入ります。

今回はまずチーム毎の作戦会議ではなく、
仲間も相手も含めて全体での作戦会議から。
作戦会議というよりは全体でのアイディア出しのような時間。

「どんな動きが必要?」
「どうやったら得点取れそう?」

どんどん喋って意見を言ってくる子もいますし、
良い動きをしているんだけど自分から意見を言おうとしない子もいます。

そんなときはコーチから話を振ってあげます。
リーダーシップのお手本のようなことをまず見せてあげることです。

そこから試合形式のようにしてゲームを再開。
まずは子供たちvsコーチの形で。
今回は子供たちが3人、コーチが2人でした。

なかなか得点が取れなかったり、たまに上手くゴールが決まったりを繰り返していきます。

そしたら、次にコーチがそれぞれのチームに分かれて初めてチーム内での作戦会議をします。

※今回は攻める側のみ作戦会議。
作戦会議は全員が知らないことを知っているということが大切なんです、気持ち的に。

そうすると3人のうち2名は得点を取るための方法を少し知ることが出来ます。(当然上手くできるかどうかは別です)

1試合した後に、1名ずつ子供たちのメンバーを入れ替えていきます。

そうすると、攻める側のチームに
攻め方を知っている子とまだ知らない子がいる。
守る側のチームには
攻め方を知っているけど、守り方を知らない子がいる。

こんな状況です。
そうすると、今回の作戦会議は攻める側だけですので
当然攻め方を知っている子がリーダーシップを取り始めます。

(誰にリーダーシップをとってもらいたいかも考えて、入れ替えるメンバーの順番も考えます)

子供たちだけで作戦会議が始まる

守る側は攻め方を知った上で、守り方を自分で考えます。(作戦会議をよくする為には、あえて共有させないことも大事だと感じるときがあります)

そして次の試合で、また1名入れ替わると
攻める側のチームには
2人とも攻め方を知ってる子達がいる。
守る側のチームには
2回攻めることをした子がいる。

こんな状況になります。
攻める2人は守りも経験しています。
そうすると当然コミュニケーションもスムーズになりますし、作戦会議の内容もよくなっていました。

ここでコーチとして大事にしているのは、あまり教えすぎないこと。(教えたくなるけど)
教えるのではなくて、自分が伝えようと思っていることと近い子供たちからのアイディア、声を拾うこと。

アイディアが出なければ、待つことかな。

そして作戦会議、コミュニケーションをもっと発展させるためには、ある程度試合をしたり、今の段階でアイディアが出尽くしてきたな、と感じたらヒントになりそうなことを伝えてみる。

今回は日本代表のワールドカップの映像をみんなで見ました。

作戦会議は必要なタイミングを狙って取り入れたい

こうして色々コミュニケーションをとっていくと、
これまで見えていなかった一人一人の違った側面が見えてきたりもします。
そのコーチの意見を子供たち、それぞれに伝えて、また次のゲームの時に作戦会議をするときの役割を与えたり、スポーツゲームの中での頑張り方を一緒に考えたりする。

そうするとスポーツゲームはもっと楽しくなっていくのかなと感じています。子供たちもコーチも。


続く

#作戦会議

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