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牧草地が広がるなかを杉とポプラの一本道が 真っすぐにのびている その先、一段と高くなった丘のうえに 男子修道院が立ち 静寂と神々しさがあたりに満つ 修道院の十字架が日差しにきらりと光り 鐘が鳴りわたった この道を歩くたびに 天国へ向かうがごとき思いとなる 三木露風は、10代後半 詩人で世にでるも悩みをかかえ 20代半ばに函館近郊の修道院を訪れた 3週間の滞在中に 詩集『良心』を書きとめている 31歳のとき、初代・修道院長ジュラール・プゥイエ (のちに帰化して岡田普理