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よさこい:人生の半分を費やす価値のある趣味㉟ ~魅力・高知よさこい編part1~

さあ、いよいよ高知よさこい編!
高知よさこいには、僕の思い入れが強くあるので、少し長くなるかもしれません。

出会い

高知よさこい祭りを知ったのは、2010年に公開された映画

「君が踊る、夏」

がきっかけです。
この映画が上映されることを知り、僕は実際に、高知のよさこい祭りを生で見たいと思い、この年、高知へ一泊二日で見に行きました。

過去記事にも書いてありますが、この映画をきっかけに僕には様々なことが起こります。

高知で見た光景は、自分の知っている世界とは全く違う、もうわけのわからない世界でした。
自分が知っているよさこいは、タイムテーブルが決まっており、見たいチームを探して、それに合わせて会場を移動したり、踊るチームによってみる会場を決めたりしていました。
しかし、高知よさこいはタイムテーブルが決まっているのは、追手筋という流し踊りの会場だけで、あとはそれぞれのチームが踊りたい会場へ行き、エントリーするシステムなので、どのチームがどこで踊るかは事前にわからないのです。
このシステムはすごいと思いましたね。


このトラックは???

僕は、高知に見に行く前から、どまつりなどに参加し、地方車の存在は知っていました。
しかし、高知でみる地方車は、まるで別物でした。
確かによく見るとトラックなんですが、全体を枠で覆い、そこにチーム独自の素晴らしい装飾が施されています。
枠で囲いと、簡単に言いましたが、木の柱でトラックに構築物を作るような、そんなレベルです。
地方車の上では、生演奏をしているチームもいて、驚かされました。

すごいものになると、トラックの荷台の上に、プレハブ小屋みたいなのが乗っていて、クーラーもしっかり付いている、そんな設備もありました。

装飾も素晴らしくて、それぞれのチームのテーマを見事に表現していました。
可動式のオブジェクトがついていたり、夜踊るときに映えるよう、照明などもすごく凝っていました。

いったいどれぐらいのお金がかかっているのだろうと、いつも思っています。
近年では、地方車の側面に液晶画面で映像を映し出すチームもあります。

また、それぞれ地方車に載せている音響機材もすごくて、人数の多いチームになると、地方車のスピーカーから出る音量で、耳がおかしくなりそうです。
でも、その迫力は高知でしか味わえない!高知よさこいでしかできないことだとおもいます。

近年、警察も厳しくなって、装飾の制限が増えてきましたが、一昔前までは、運転席からフロント部分まですべて囲われていましたので、ドライバーは窓から乗り降りなんてケースもありました。

高知よさこいは、この素晴らしい地方車を見ているだけでも、楽しいですよ。


流し踊り

高知よさこいといえば、これです!
商店街や街なかの道路を封鎖して、そこを踊りながら進んでいく
「流し踊り」
が高知よさこいの特徴です。
それも、200m~1000mの距離があります。

その距離を、スタートからゴールまでを踊り続けます。
途中で休憩とか、移動とかなく!
仮に4分の曲だと、短いところでも3回以上、長いところになると12回ぐらい踊りますよ。

高知以外の地域でよさこいをやっていると、自分たちの持ち時間が5~6分程度なので、それに合わせて一曲の長さを4分で完結するように作ります。
それも、始まりと終わりがはっきりわかるような作り方をします。
高知のチームの中には、踊り始めたら途中で途切れないような作り方をしているチームもあります。
始まりと終わりがつながっているような曲になっています。
なので、そういうチームはスタートからゴールまで、本当に止まらずに踊り続けています。

これが見れるのは、間違いなく高知だけですね!

さらに、これも見どころだと思うのですが、通常のイベントだと、ゴールまでいくと、そこで踊り切って終了っていうパターンがほとんどだと思うのですが、高知の流しは、ゴールすると前の人から順番に踊りながら抜けていきます。
一番後ろの踊り子が抜けるまで、曲は止まりません。
これが、ほんとに粋でかっこいい!
踊る側としても、これがやりたいっていう踊り子も多いんですよ。

流し踊りがほとんどの高知よさこいは、それを見てくれる沿道のお客さんが本当に温かいです。
夏の暑いときにも関わらず、お客さんはうちわを自分ではなく、踊り子に向けて仰いでいるんです。
長い距離を踊り続けて疲れていてもこれがあると、力が湧いてきます。
流し踊りの会場は、お客さんとの距離が近いのも好きです。

高知のチームは、大きいチームだと人数が150人ぐらいいます。
人数の少ないチームだと、一曲の踊りを全部見れないうちに通り過ぎてしまうのですが、それだけ人数がいれば、隊列だけで50mぐらいになるので、全部見れるという面白さがあります。

そして、各会場、必ず給水が用意されています。
踊り終えたゴールには、地域の方々が笑顔で待っていてくれます。
水だけでなく塩分や、梅干しなんかも用意されています。
これが、本当に助かります。
疲れていても、また踊りたいと思わせてくれます!
高知よさこいは、踊り子にやさしいお祭りだと、いつも思います。


高知よさこい編、まだまだ続きます。
次回は鳴子について書きたいと思います。
今回も読んでいただき、ありがとうございました。
ではまた次回!
バイバーイ!!


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