見出し画像

よさこい:人生の半分を費やす価値のある趣味㉑ ~総~

僕は今まで、チーム演舞の振り付けもやらせてもらいましたが、総踊り曲の振り付けもやらせてもらいました。
今回は、2020年7月6日(日)に「よさこい8」さんの配信企画に出演させてもらうので、このタイミングで、総踊りのことを書かせていただきます。

画像1

配信youtubeアドレス(7/6)
https://youtu.be/SkuHOVRO3Uk

いったい何曲あるんだろう?

最近、よさこいについてずっと書いてきましたが、基本的には、よさこいを知っている人向けの内容になっています。
今回も、そのような内容になってしまうのをお許しください。
まず『総踊り』ってなに?ってことだと思うんですよね。
よさこいでいう『総踊り』というのは、祭りに来てくれた踊り子も観客も一緒に踊ろう!というコンセプトで作られたもので、チーム演舞の合間や祭りのオープニング&フィナーレで踊られる曲と振りのことを言います。
それぞれのイベントで独自の総踊り曲を作成しているところが多く、有名なところでは

高知よさこい祭りの「正調よさこい」「鳴子華」「この地へ~」
岡山の「うらじゃ音頭」
北海道の「よっちょれ」「南中ソーラン」

この辺りが全国的にも知られているのではないでしょうか?

ただ、これはほんの一部で、各祭りごとに総踊りが出来上がり、何年か続いている祭りは、総踊り曲も数曲あります。
なので、全国で考えたらいったい何曲あるのか、想像もつきません。

私も、総踊り曲を5~6曲振り付けさせていただきました。
参考までに
「NON☆HOI」「NON☆HO2」「恋するグルメ旅」「踊ろ茶西尾祭り唄」
「ワッツァ!ええじゃないか」他


誰でも踊れる魅力

総踊りというのは、その名の通り総(全員)で踊る曲ということです。
練習をしなくても、その場で入って一緒に楽しめる。
そんなイメージを僕はずっと持っています。

僕が考える総踊りの理想は
・繰り返しのある曲
・踊りの難易度は高くない
・キャッチーなフレーズが入っている
・基本的に楽しい系
・特徴的な振りが入っている
・わからなくても楽しめる
・見ているだけでも楽しめる
・その地域の売りが歌詞に入っている

こんなところですかね。
では、一つずつ説明していきますね。

繰り返しのある曲
これは、そのままですが、1番・2番・3番みたいに、繰り返しがあり、同じ踊りが出てきたほうが、初めての方には踊りやすいですよね。

踊りの難易度は高くない
これって、なかなか葛藤が生まれる部分のですが、踊り子目線でいうと、ちょっと練習するぐらいの難易度は欲しいでしょうし、観客が踊れることを考えると、練習しないと踊れない振りは、その場では、なかなか参加しづらいですよね。
なので、ちょっと練習したくなるような振り付けにしたらいいのではと思います。

キャッチーなフレーズが入っている
これが、結構大事かもしれません。
これがあると、踊っている人たちも、一緒に声を出して一体感が生まれるし、見ているだけの人も、声だけで参加ができるという楽しみがあります。

基本的に楽しい系
もちろん、かっこいい総踊りもいいと思います。
でも、かっこいい系の総踊りってどうしてもある程度の練習と、研究が必要なんですよね。
なので、やっぱり楽しい曲がよいですね。

特徴的な振りが入っている
これ、ポイントです。
そういう振りが繰り返し出てくると、覚えやすいし、ノリやすいですよね。
例えば岐阜の「柿パラ」のエッサホイさの部分とかね。
あと、どっかで見たことある動きとかもいいですよね。

わからなくても楽しめる
これは、総踊りの理想的な姿ですよね。
先に書いた、繰り返しがあるとか、特徴的な振りがあるとかをひっくるめたら、こういうことなのかなって思います。
岡山の「うらじゃ音頭」はこの系統の代表だと思います。

見ているだけでも楽しめる
これは、なかなか難しいのですが、踊らなくても踊り子が踊っているのを見て楽しめれば理想です。

その地域の売りが歌詞に入っている
これって結構重要で、総踊りって基本的には、どこかの祭りの象徴的なものになると思うんです。
そうなるとやっぱり、そこに根差した歌詞や曲だといいですよね。
北海道の「南中ソーラン」や高知の「よさこい節」なんかはもともと民謡から来てるので、地域のことを歌ってますよね。


一曲あると使える!

僕は、10年以上前に自分が主催する豊橋のイベント「のんほいよさこい」の総踊り曲をつくりました。
空~Qou~の曲を手掛けてくれている渡辺氏のご厚意で、できた曲ですが、これがなかなか面白くて!
特徴的なのは、そのころ「萌え」って言葉が少し流行った時期だったので、曲中に『モエモエ』というフレーズが入ってるんですね。
さらに、一曲の中で3回ジャンケンをする場面があるんです。
当時、総踊りとはいえ、こんな曲はなかなか無かったと思います。

10年以上たった今でも、イベントで踊ると盛り上がりますし、中学生の文化交流会にいって、これをレクチャーすると、男の子たちが楽しそうに踊るんですよ。

空~Qou~は、この曲を道の駅のイベントや老人ホームなどでは、必ず踊っています。
こういう曲を一曲持っていると、すごく助かりますね。

時代とともに

昔の総踊りは、和風といった色が濃かったイメージがあります。
そして、2010年代にはいると、そこに激しさが加わり、若い子たちが競うように踊るような、またかっこいい楽曲が増えてきた気がします。
最近は、バラエティーに富んでいて、和風の曲もあれば、洋風の曲もあるし、ダンスチックなのもあれば、アイドルみたいなのもあります。
一昔前でいうと、総踊り曲に強く影響を及ぼしたのが「関西京都今村組」の今村先生だったように思います。

さらに、昔よりも、簡単に曲を作れる時代にもなっているので、様々な曲がどんどん生まれています。
この先、どんな曲が出てくるのか、個人的には楽しみです

ただ、こうなってくると、全国のすべての総踊り曲を集めることは、もう不可能ではないかと思われますね。

コロナで生まれたBIG企画

本当は、コロナという文字すら書きたくなかったのですが、どうしても説明をするのに書くしかないかなと思い、使っています。

よさこいは、もともとは高知県高知市で始まったお祭りです。
それが、全国に派生し、様々な地域で様々な形で開催されています。
今回、コロナの影響で各地のお祭りが中止になってしまいました。
それを、黙って見ていてもしょうがないと言うことで、高知をはじめ、各地の有名な振付師のみなさんが、とんでもないことを企画しました。
それが

『世界総踊りを作ろう』

ということ企画です。
詳しくはSNSで「よさこい8」で検索してみてください。
僕が説明するより、ずっと分かりやすいと思います。
おそらく、コロナがなければおきることのなかったムーブメントではないかと思います。
僕も全力で応援します。

2020年は、よさこいをやっている人たちにとっては、本当に我慢の年になりそうです。
このままいくと、一度も祭りで踊ることなく今年が終わってしまう人たちもたくさんいる事と思います。
コロナは、どうしよもないことなんですが、僕はチャンスがあれば動きます。
正直、未知との遭遇状態で、もう何が正しいか、なんて誰にも決められない状況になっています。

あとから思い返したときに、こうしとけばよかったとか、こういうこと出来たじゃん!って思わないように、慎重かつ大胆に行動しようと思います。

今回は総踊りについて自分が思うところを書かせていただきました。
7月6日の配信企画を、よろしくお願いします。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、空〜Qou〜のこれからについて書いていきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?