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令和6年3月23日 取手ウィナーズカップ3日目展望(準決勝)

10~12Rの準決勝3個レースにおける1~3着が決勝

10R
松井ー深谷ー鈴木裕(南関東)
坂井ー鈴木庸(関東)
犬伏ー清水(中四国)
南潤(単騎)
北津留(単騎)

S班から深谷、清水が決勝の椅子を争い激突。
深谷は松井に前を任せ、清水は犬伏に託す。

犬伏は車番が悪い。しかしながら清水を沈めるわけにもいかないので、早めから積極的に主導権取りに動くようなレースになるだろうか。清水も最終バック以降、別線来られればタテに踏んで持ち味の地脚活かしてゴール前勝負へ。
今回1番車を得たことで優位ではあるが、逆にレースの中で考えなければならないことが多いのは松井の方か。松井は深谷を決勝に上げるだけでなく、自分も勝ち上がって決勝へ乗りたい思いは強い。犬伏とのモガキ合いになってしまうと関東勢や単騎勢を引き出してしまうことは分かっているはずだが、あんまり悠長に構えてしまうと不発になる。

11R
森田ー眞杉(関東)
窓場ー古性(近畿)
新山ー阿部(北日本)
藤井ー皿屋(中部)
河端(単騎)

ライン4つに自力ある河端が単騎、2-2-2-2-1のブツブツの細切れ戦の構図。
車券とは別で、この1戦、新山に注目してみる。今年に入って同型の北井を相手に負けが続き、打つ手無しに思える現状。これまで先行選手として積み上げてきた自信を失っているのは素人目に見ても分かる。
自分と同型の、まして自分より年上のオールドルーキーに「S班の選手として自分がやりたいこと」だったであろうパフォーマンスを逆に見せつけられて、完膚なきまでにやられるショックは相当なものだというのは想像に難くない。
しかし、新山も齢三十を迎え、先行選手として輝ける期間というのはもう決して長くないし、迷っている暇はないはず。今の新山に必要なのは結果ではなく内容だ。まだ1年は長い。前向きに競輪に挑んでいけるようなキッカケを掴むようなレースを見せて欲しい。
今回の対戦相手である森田、窓場、藤井、河端は連日強い気持ちと攻めっ気ある走りを披露している。新山は弱っている場合じゃない。

12R
佐々木豪ー松浦(中四国)
北井ー松谷ー新田(南関東)
脇本ー山田久(近畿)
伊藤颯ー山田英(九州)

まず目が行くのは北井vs脇本。これまでの対戦成績は北井が2勝、脇本が1勝。
脇本は近年腰痛に悩まされ、原因不明の身体の痺れが出たりと、能力を最大限に発揮し続ける「継続性」に不安がある状態。ゆえに強い気持ちでレースに挑むことが難しくなっている。
脚や能力での勝負に負けているというよりも、気持ちの部分で北井のほうに分があるという印象。今回も対脇本戦とあらば、気迫でゴール線までモガキ切る。誰にも来させない。捲らせない。

佐々木はまずは松浦を決勝に乗せるのがミッションだが、2日間は人の番手で自力戦となると今節は未知数。
伊藤颯は連日タテもヨコも自在に動けていて今回もゲリラ戦上等、総力戦でファイナルの切符を掴むべく攻めるのみ。

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