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ココロとカラダの栄養となる食事

1.食事の理想

食欲がわくようないろどり鮮やかな料理、家族や気の合った仲間と一緒に会話しながらする食事は消化吸収によく、食物(栄養素)が栄養になる率も向上する。
栄養素の吸収率を最優先にするのでなく、おいしく楽しく食べて、ココロとカラダの健康を維持増進させることが重要。
つまり、「ココロの栄養+カラダの栄養」が実現できる理想的な食事といえる。

①ココロの栄養


食事は、食べているときの環境が大切。そして、食事の時間を大切にしよう、食事を楽しもうという、心に栄養を与えることが大切。

②カラダの栄養


栄養素が栄養となり、気持ちが元気になった、肌がきれいになったなどと認識できるまでには時間がかかる。
このため、長い間継続して栄養素をバランスよく摂取することが大切。


2.個食と孤食

利用的な食事ではないものの代表として、個食や孤食があげられる。

①個食


家族が一緒の食卓を囲んでいても、特別な事情もないのに、それぞれが別々の料理を食べることや、ライフスタイルの多様化によって、家族そろって食事ができず、個別に食事をすることをいう。

②孤食


家族が在宅していても、一緒に食事をしない場合や、単身世帯(特に高齢者)の増加にともない「一緒に食事をする人がいない」=「望んでいないのに1人で食事を摂らざるを得ない」という孤独な食事のことをいう。


3.朝食の必要性

食事を抜くことを欠食という。朝食を食べない人が増えている。
理由は「ぎりぎりまで寝ていたいから」「朝は食欲がないから」など。

朝食は、l1日をスタートさせるために非常に大切な食事。
起きた直後のカラダは、体温や血糖値が低いだけでなく、神経、脳、内臓などの働きも低下している。
そして、この状態を健康的かつ効率よく解決してくれるのが朝食。

脳を動かすエネルギーは、ご飯やパンに含まれる炭水化物(糖質)。
朝食を摂ることで、脳にエネルギーが補給され、睡眠中に下がった体温を上昇させ、神経や内臓も機能を始め、元気な1日をスタートさせることができる。

4.食生活指針

食生活指針とは、厚生労働省、文部科学省、農林水産省などが連携し策定したもの。
国民の健康を保持・増進し、適正な成長・発育、そして、生活習慣病予防のために、10項目にまとめている。

1.食事を楽しみましょう。
2.1日の食事のリズムから、健やかな生活リズムを。
3.適度な運動とバランスのよい食事で、適正体重の維持を。
4.主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。
5.ご飯などの穀類をしっかりと。
6.野菜・果物、牛乳・乳製品、豆類、魚なども組み合わせて。
7.食塩は控えめに、脂肪は質と量を考えて。
8.日本の食文化や地域の産物を活かし、郷土の味の継承を。
9.食料資源を大切に、ムダや廃棄の少ない食生活を。
10.「食」に関する理解を深め、食生活を見直してみましょう。

厚生労働省、文部科学省、農林水産省決定
平成28年6月一部改正


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