横浜の空にあなたを重ねてしまう
イベントの激励会を終えたぼくは、同僚たちとともに横浜中華街を歩いていた。イベント自体は盛況で、皆と食べた中華も美味しかった。勢いそのままの同僚たちの中、ぼくはひとり少しだけ感慨に耽っていた。
「2次会はキャバクラだ!」と意気揚々な先輩の誘いを「ちょっと酔っ払ったので…」となんとか断り、ひとりぶらぶらと中華街を歩く。
横浜に来たのは十数年ぶりだ。今住んでいる田舎と違い、人も多く夜でも明るい。そしていくつかの思い出のある街、横浜。
なのに、ぼくはこの街に縁もない、ふたりで来たこと