食道静脈瘤に対する内視鏡治療(EIS/EVL)

小原 勝敏, 食道静脈瘤に対する内視鏡治療(EIS/EVL), 日本門脈圧亢進症学会雑誌, 2011, 17 巻, 1 号, p. 43-51, 公開日 2013/12/24, Online ISSN 2186-6376, Print ISSN 1344-8447, https://doi.org/10.11423/jsph.17.43, https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsph/17/1/17_43/_article/-char/ja,

内視鏡的硬化療法(endoscopic injection sclerotherapy:EIS)や内視鏡的静脈瘤結紮術(endoscopic variceal ligation:EVL)の手技の習得は,食道静脈瘤の緊急出血例に対する止血(救命)のみならず,再出血防止あるいは出血再発予防対策として必要不可欠である.とくに,再発の少ない安全なEISの手技は熟練を要するが,十分に習得しておくことが大切である.また,内視鏡治療によって起こりうる合併症とそれらの防止策の知識が必要であり,安全かつ効果的な内視鏡治療を達成するには,患者の病態,とくに基礎疾患の病態や併存病変の重症度の把握と超音波内視鏡や3D-CTによる門脈血行動態の把握が不可欠であり,それぞれの状況に応じた最良の治療法を選択できる.

患者の病態からみた初度駆動静脈瘤の治療戦略

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