EPBD(endoscopic papillary balloon dilation:内視鏡的乳頭バルーン拡張術)の概要

結石除去に使用するものは8~20mm。12mm以上のバルーンでEPBDを行うことをEPLBD(endoscopic papillary large balloon dilation)という。

胆管の径、結石の径を測定して、径に合わせたバルーンを選択する。バルーンの中央を見極める。バルーンを乳頭から長めに出すようなイメージで行うと、引き込まれにくい。

。→そのため、大きなサイズのバルーンでは内視鏡の鉗子口から出しにくくなったり胆管挿入すにくくなったりするため、原則、EPLBDでは前拡張を行わない。
インフレーションデバイスを使用することによって、緩徐にバルーンを拡張でき、拡張圧も確認できる、インフレーションデバイスには2倍希釈の造影剤を充填する。→希釈しないとデフレーションしにくくなる!

*手順
①胆管に挿入した後にガイドワイヤー沿いにバルーンを挿入。
②一度バルーンをすべて胆管内に挿入する。
③内視鏡画面でバルーンを確認しながら、バルーンを引く、このときバルーンの中央がわかるものであれば、そこを乳頭部に合わせる。中央にマークが無ければ、バルーンの長さの半分程度乳頭から出すようにして位置決めをする。
④胆管軸からずれないようにしながら、インフレーションデバイスを用いて徐々にバルーンをインフレーションしていく。このときにバルーンが引き込まれたり抜けてしまうようであれば、直ちにデフレーションする。バルーンが引き込まれるようであれば引っ張り気味、抜けてしまうようなら押し込み気味で拡張してバルーンを乳頭で挟むようにする。
⑤バルーンのノッチができたらそのまま緩徐に拡張する。ノッチが消えるまで拡張。拡張の最中に患者が強い痛みを訴えたときはそこで拡張終了。
⑥拡張してノッチが消失したら30秒程度まってからデフレーションして、バルーンを抜去する。

EPBDは膵炎になりやすい。


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