40日間断食した話し

40日間断食してみた。2週間前に断食を終えたので感想を少し。

皆さんは断食をした事があるだろうか?

結論から言うと。人生で一回くらい長期断食してみる事をオススメする。

 最初の3、4日が一番辛かった気がする。お腹が空いて、頭が痛くなって、気が遠くなるような感覚。ところがどうしたことか?5日目、6日目、となると何だか頭がスッキリ、お腹もスッキリ、だるさも無くなってきて、空腹もそんなに気にならなくなってくる。
 面白いもので、食べないのでウンチも出なくなる。だから、排泄時間をカット出来るし、食事時間、料理時間もカット出来る。時短料理の究極と言ったら怒られるだろうか?コップに水を入れて飲むのは料理になるのだろうか?

 とはいえ、完全水だけ断食をしたわけではない。知人の牧師から断食についてのレクチャーを頂いて、長期断食の時は栄養を取りながらする方が良いと言う事を教えてもらった。
 だから、断食というより「超粗食」と言った方が良いかもしれない。しかし、それでも、10kg以上痩せたし、ライフチェジと言って良い経験だった。

断食中の栄養の取り方

 飲み物は基本OK。と言っても砂糖たっぷりジュースではなくて、健康な感じのやつで。もちろんさ。

 飲んだものは、、、

 ・豆乳ココア 豆乳をレンジであっためて、ココアパウダーとジンジャーパウダー、蜂蜜など入れて混ぜるだけ。美味しいし、断食中は体温が下がるのでほっこりする。やはり、一定の糖分は仕事をしたり、運転をしたりするときに必要で立ちくらみなどがおきやすくなるので、蜂蜜で良質な糖分を摂取。あと、鉄分も結構重要みたいだ。

 ・味噌白湯 毎朝飲んだのが味噌をお湯で溶かしたもの。「味噌汁」と言ってしまうと通常の味噌汁を想像してしまうだろうて、味噌白湯と表現してみた。味噌を大さじ1っぱいくらいとって、ただお湯で溶かして飲む。これは塩分補給に良いし、発酵食品である味噌は腸にも良かろうて。

 後は基本的に水やお茶。飲み物はそんな感じだ。

 食べたものは、、、

 ・豆腐 これはカルシウムとタンパク質を取るため。牛乳も良いかもしれないのだが、動物性タンパク質をあまり食べないようにして、1年近く経っているので、大豆性タンパク質に傾くわたし。木綿豆腐は意外にも結構カルシウムがあるらしい。そして安い。スーパーで300gが26円とかで売っているのだ。その半分食べるだけで結構なカルシウムとタンパク質が取れてしまう。だから木綿豆腐は私の見解ではスーパーフードである。
 1日、豆腐半丁を目安に食べていた。何故かというと、長期断食中はカルシウムの摂取がとても大切だそうだからだ。知り合いの牧師はわたしにカルシウムを摂取するように言っておきながら自分ではそれを忘れていて歯が欠けたそうだ。歯ならまだ良いが骨そのものがもろくなってしまうとかなりよろしくない。なので、カルシウムは必ず取るようにした。

 ・パンとぶどうジュース これはキリスト教に明るい人ならピンとくるだろう。そう、教会で聖餐式の時に食べるやつだ。わたくしは牧師である。断食を始める時に是非これだけは欠かさずやろうと思ったのが、毎日キリストを想いパンとぶどうジュースを頂く事。浪漫である。
 1日の摂取量はパン一切れとぶどうジュースをコップ一杯。
 余談だが、スーパーに売っているぶどうジュースはほとんど種類が無かった。ウェルチだけだった。うちの近所のスーパーがぶどうジュースファンじゃないというだけなのかもしれないが、不思議なほどぶどうジュースを売っていなかった。

 ・野菜ポタージュ 妻のこさえる野菜ポタージュを一週間に1回くらい飲んだだろうか。これはビタミンと食物繊維を補充する感じで飲んだ。
 先ほどウンチが出ないと言ったが正確には“あまり出ない“と言った方がよかった。ごめんちゃい。というのも、味噌やパン、豆腐も少しずつ食べているので少しずつお腹の中でウンチが育っているのが何となく分かるのだ。でも、彼らはある程度集まって育たないと外界に出てくるのをためらうようで、断食中、お腹が空っぽの時、彼らがお腹の中でためらっているのがよくわかり、それが何とも気持ちが悪い。そこを食物繊維に彼らを励ましてあげるようにお願いするというわけだ。

 ・飴ちゃん そうそう、飴ちゃんが大活躍した。40日の断食ともなると、結構長丁場。普通に仕事があるし、車の運転もある。少しの糖分を取るのに飴ちゃんは大活躍。黒糖飴が好きになった。特に運転中に集中力が切れると危ないので、ポッケに飴ちゃんを忍ばせておいた。飴ちゃん一個で1時間くらいは集中力が戻ってくる。

 こんな感じだっただろうか。

空腹との戦いより、体力低下との戦いへ

 これは人によるのかもしれないが、私の場合、空腹感と戦ったのは最初の一週間くらい。それを過ぎると、むしろ体の調子がすこぶる良くなって、20日目くらいはむしろ体が軽くて何でも出来るんじゃないか?というような晴れ晴れとした気分になった。今、断食が終わって食事をしているが、今よりも遥かに頭がスッキリしていたし、断食中のその感じが恋しいくらいだ。もちろん空腹感はあるのだが、僕はわりとスイッチを切り替えてしまうと気にならなくなってしまう方で、人が目の前で食事をしていても、美味しい匂いが漂ってきてもさほど気にならなかった。

 ただ、30日目くらいからだんだんと体力が無くなって、明らかにフラフラしたり、活動時間が短くなったりした。気力が出ないのだ。最後の10日間は飴ちゃんに助けてもらいながら、どうにかやり切ったと言う感じだった。
 後、あんまりにも力が出ない時、米を茶碗に一杯食べた。皆さんは米の力を感じた事があるだろうか?茶碗一杯の米が胃に入り、腸に届き、体に栄養を染み渡らせていくあの感覚。「米やべぇ」きっと歴史上最初に米を発見した人はそう言ったに違いない。米はエナジーだ。米を茶碗に一杯食べるだけで膝にも目にも力が入る。40日の期間中2回くらい「米一杯ブースト」を使ってのりきった。

断食後の食事の方が大切らしい

 そんなこんなで、40日間の断食をどうにか終えたのだが、お読の通り、完全断食というより、超粗食と言った方が良いかもしれない。しかし、それでも非常に良い体験となった。

 長期断食中の食事も大切だが、それよりも大切なのが断食後の食事だそうだ。下手に食べたり飲んだりすると命に関わる事もあるそうだ。そう言う情報も先にもらっていたので、完全水だけ断食はしないで、豆腐やパンなどで少しでもお腹を動かし続けるようにもしていたという事もある。

 おかゆや、サラダとか、少しずつ固形物を増やして徐々にお腹を慣らして食べていく事が大事だそうだ。何でも断食期間と同じ時間をかけて元に戻すぐらいの丁寧さが必要だそうだ。

 失敗談だが、先日、断食終了して1週間くらいしただろうか、「自分は胃腸が強い」そう思っている私は近所のラーメン屋でラーメンを食べてしまった。うまかった。しかし、お腹は確かに痛くなった。塩分や油に体が反応して、異常に喉が渇くし、眠れないし、精神的にも不安定になるほど副作用があった。ラーメンに副作用があるなんて知らなかったが、体がビックリしたのだろう。今、反省して食事には気をつけている。。。

 しかし、断食をしてみると、普段食べていたものの知られざるパワーを体で思い知る。同時にありがたみも。そして、食べ過ぎていたんだなあとも思う。断食を体験してみないと気づかなかった事がたくさんあったなあと思う。

しかし、なぜ断食?

 正直に言うと、一回やってみたかった。と言うのもある。「40日も断食したの?すげー」というハクをつけたかったのかもしれない。笑

今日は断食の事だけ書いて終わりにしよう。 実の所、断食の目的は断食そのものより、夫して、牧師として、今後の方針や生き方など、祈って神さまと相談して考える時間をもつ事が目的だった。そう書いてしまうと、ちょっとカッコ良過ぎるかもしれないが、苦行をしたいわけではなかったのだ。

 あ、痩せたい、というのはちょっとあったかな。笑

 でも、断食期間中、頭がすごくスッキリしていて、よく考える事ができたし、これからの人生の方向性も見えてきた感じがする。ま、それでNoteも始めたのだが。でも、そろそろジョギングに行く時間なので、今日は断食の事だけ書いて終わりにしよう。

 最近、断食について検索すると色々出てくる。断食を始めるまで全然気づかなかったが、健康面でも精神面でも賢く取り入れるととても良いらしい。僕も、断食をしてみて体験から自信を持ってお勧めできる。ちょっとだけでもやってみるともしかしたら良い経験になるかもしれない。

 また断食について何か思い出したら投稿しようと思う。

 読んでくださってありがとう。

God bless you! 

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