見出し画像

技術エコシステムの再建が求められている

半導体技術者のネットワークは易々と軽々と国境も同盟関係も超える。だから日米同盟も大中華圏、どちらに与するかということは長期的には意味があまりない。中国のデカップリングはムリなのではないかと個人的には思う。

とすると、日本はどうすればいいか。最先端を生産できなくても技術的に離されず付いていくことがますます重要になると感じる。周回遅れにさえならず技術のエコシステムを保全できれば、いざという時に資本と人の投下で短期間でキャッチアップはできるんじゃないかと。少し楽観的すぎるかもしれないが……。

そのためにも、国内における半導体関連の技術エコシステムの再建が不可欠と考える。振り返ると、国内半導体メーカーが次々撤退する中で、技術者・研究者は内外の学会を中心に何とかエコシステムを保全してきた。でも、いよいよ、そのタスキが繋がるかどうかギリギリの状態になっている。

この4,5年が勝負で次世代に繋げるかどうか。エコシステムが自走的に強化・再発展できるような土台づくりができるかどうか、今あるネットワークの連絡とムダのない連動。短期の修繕は何とかできる気がする。後はもっと超長期的スパンの話。50年後を見据えたSTEM教育のあり方と仕組みを産官学で徹底的に見直すことではないだろうか。国の土台づくりの話になる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?