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日の丸半導体再生PJのリーダーは誰か?

日本の半導体産業復活に向けて、行政が本気になっている。文科省がアカデミアに、経産省が企業(メーカー側とユーザー側)に大きな予算を投入しようとしている。しかもこれまでになく省間の連携もしてくれそうだ。

兆円単位で予算を入れる米台韓と比べればまだ足りないとは思うが、これまでに比べればずっといい。今後さらに予算は増えるはずだし……。過去の失敗をあげつらい皮肉や冷笑を浴びせるような声にはとらわれないようにして、ここは素直に期待したい。

あとは入れるリソースを実効的に産業再生に結び付けられるかどうか。過去の失敗は繰り返せない。未来の日本のためにアカデミアと産業界を併せて正しい決断を下し、目的をハッキリさせながら引っ張っていけるリーダーが必要だろう。

個人的には、半導体メーカーと米国の半導体を技術と産業の両面で知り、台湾とTSMCを知り、国内アカデミアを複数知る東京大学システムデザイン研究センター(d.lab)のセンター長にして先端システム技術研究組合(RaaS)理事長の黒田忠広教授以外はいないのではないかと思っている。

慶応大学で教鞭を執られていた黒田先生が今のお立ち場にいるということは、関係者はみんな分かっているということだろう。誰が言わずとも日本の半導体産業再生の切り札的存在だ。私個人はÅレベルの微力でしかないが、勝手連で全面応援する。

※図は、文部科学省のサイトにて公開されている「引用次世代 X-nics 半導体創生拠点形成事業」の資料から引用

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