京都で絶対食べるべき豆大福!

その昔、中沢新一さんの本で秘数3という本があった。どっこいしょという三拍子の掛け声のようなものなど、3という数字が世界共通に使われている理由を探った本で面しろかった

東京で美味しい三大大福屋さんという記事を見たのだが、残念ながら行ったけど午前中で売り切れだった護国寺のお店しか知らなかった。東京の三大居酒屋、三大煮込み、何でも三大と言っておけば、格好がつく。

京都三大大福と言うのがあるのかはしらないけど、抜群に美味しい豆大福といえば、出町柳のふたばである。出町柳といえば遠い。バスなら京都駅から一時間かかるし、京阪の出町柳で行くと、大冒険という気持ちになる。ちょっとそこまで、の感覚を超えた向こうに美味しいものはある。

ただ、京都にはどの街にも、ふたばのような日常使いのお菓子屋さん、通称餅屋はあるというのだが、この店だけは一時間かけても行くべきだ。

僕は2回はるばるこの店に向かったが、定休日と臨時休業の日で、3度目の正直、三顧の礼で、豆大福様にお会いできた。

出町柳の駅から、商店街に向かい、ものすごい行列ができてる店なので、すぐわかる。白い上着を着た地元の人という感じのお店の人が忙しく働いていて、活気がある。並んでる間に店のショーケースを見て頼むものを決める。一通り注文を終えると、さて、どこで食べるか。

幸せな恋人同士は、近くの柳町デルタで、川の流れを見ながら食べるらしい。私は一度ホテルまで戻る。さて、ここで問題はお茶。せっかくの逸材のお茶菓子に合うお茶を探す手間が面倒なのだ。本来なら一保堂なんかでお茶をテイクアウトすべきなんだろうが、遠いので、ペットボトルのお茶にするくらいなら、いっその事街のコーヒースタンドでコーヒーを買う。コーヒーの苦さと豆大福の甘さ、悪くない。ホテルの狭い部屋で、一人で豆大福を食べ、コーヒーを飲む。買いすぎたお餅類、何を残すか迷ってしまう。ただ、食べきらず、一晩おいてしまうと明らかに一味落ちるので注意必要。

美瑛の小豆と、京都のもち米、そしてお店のそばそばに湧く地下水で作られた素朴な豆大福は、美味しいとかの次元を超えた至福の味だ。

かつての同僚がこの店の店主とは京大で同窓という話をしていた記憶がある。京大は偉大である。京都駅の伊勢丹、日本橋タカシマヤでも買えるらしいが、出町柳の店頭で並ぶのがありがたさが増す。ちなみに京都から空輸して、どんな値段になるんだろう?ジェーアール東海のそうだ京都移行で取り上げてもいいと思う。イイCFの想像がつく。

かつてNHK衛星で放送していた「京都人の密かな愉しみ」という番組で主人公の常盤貴子が秋になるとここの栗まんじゅうを買うシーンがあった。NHKなのに、実在の店の実在の商品を扱う、資本主義の極みですね。NHKは大企業とのタイアップはNGでも家族経営のお店のPRは積極的なのは、おかしい気もするけど。




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