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歌い継がれて蘇州夜曲あれこれ

蘇州夜曲が作られたのは太平洋戦争開戦の前年。作詞は西條八十、と聞くと教科書かってほど驚く。作曲は服部良一。歌は国会議員として自民党から出た李香蘭が映画の中で挿入化として歌った。
中国風の哀愁あふれるメロディと文語のきれいな日本語の歌詞、俺の先祖は中国人か、と言うほど聞き惚れてしまう歌だ。中国風のメロディでありながら西洋のコードなのが新しさらしい。

そう思う人は数多いるようで、いろんな顔ぶれがカバーしている。美空ひばり、八代亜紀など演歌系から、平原綾香など。

おすすめはまず小田和正。
トリビュートアルバム「服部良一」でかる~く歌っている。小田さん特有のキンキン声ではなく、落ち着いたボーカルになっております。
編曲は息子の服部克久さん。ある意味服部家公認の曲。
もう一つはasakaさん。いつものように小田さんとは逆にねばねば歌いますがこちらも癖になる。

いずれにしても普通に歌が上手い程度では感動できない歌ですが、小田さん、アスカさんは流石です。

香港の友達に前きかせたら「知ってるよ、中国の歌でしょ?」と言われるほど、中国でも定着しているようです。日本の流行歌は古賀政男の流れと服部良一の流れの中で流れてるらしく、
そんな先人の工夫を思いながらストリーミングで聞いてると、昭和初期の最先端の古いけど新しかったサウンドを聞けて楽しめる。オザケンが、筒美京平を歌うみたいなものかしら?

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