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サザエさんの本当の謎

僕はサザエさんマニアである。我が家は何故か漫画を読む環境になく、床屋に行ったときだけ、サンデーを読んで、まことちゃんのファンだったが単行本まで欲しいとは思わなかった。

しかしある日突然、姉妹社版のサザエさんが毎月本屋の都合でランダムに届けられ始め、最終的に全巻揃い最後は打ち明け話で終了となった。なぜかはわからないが母親が急に読み始めたと思う。
そんな訳で繰り返し繰り返し何度もサザエさんを読むようになり、もう覚えてしまった。

それ故、サザエさんに関するものに興味を未だに持ち続けている。そこで気がつくのは、作者の長谷川町子本人が書いた「打ち明け話」で、舞台裏を少し明かした以外、結構ヤミに包まれている事だらけ、ということだ
本人が語る公の歴史以外は謎、という珍しい作家である。村上春樹以上にインタビューにも応じてないのだ。

村上春樹もなかなかメディアに登場しない、というものの、本の発売前には独占インタビュー!とやらがあるし、今ではラジオのパーソナリティまでやっているが、町子は漫画を書かなくなっても、面に出ることを拒否し続けた。

一応恥ずかしがり、とかそんな言葉で説明られているが、さて、なにか事情でもあるのか、謎は深まるばかりである。

NHKの朝の連ドラで放送された「マー姉ちゃん」の原作の「サザエさん打ち明け話」はのちの民放のドラマの原作にもなっていて、要はあの本以上は誰もわからない、事になっている。
三姉妹の末っ子長谷川洋子さんは、町子さん亡き後、本を書かれていているが、どのへんまで明らかになっているのか、興味あるところである。

公の歴史本が一冊出されただけであとは一切インタビューなど取材も無い、と言うことになると流石になぜここまで閉ざされているのか、という事に疑問を持つ。
日本の初めての女流漫画家の謎を探ってみる事は公的な正義も成立するであろう、

しかし妹さんが今96歳で、姉、本人は鬼籍の人、関係者も生存者は少なく、どこまで町子さんの素顔が明らかにできるのか?とにかく資料がなさすぎるのである。
(この項続く)

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